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初期研修医の1日
2022年度初期研修医
4月から新研修医が加わり研修が始まりました。よろしくお願いいたします。
研修レポート
令和5年度 初期研修医1年目 T.F 医師
私は初期研修1年目の5月から6月にかけて1ヶ月半の間、リウマチ・膠原病内科をローテートさせて頂きました。お忙しい中、手厚いご指導をして頂き、誠にありがとうございました。
1ヶ月半の研修で非常に勉強になったと感じたことを3点述べたいと思います。
まず1つ目は、ランチョンレクチャーです。三崎先生からの身体診察の取り方やコツに関する丁寧な指導の後に、患者さんを診察させて頂くというもので、膠原病特有の身体所見の取り方を学ぶことができ、本当に勉強になりました。実際に私が担当させていただいていた患者さんにも教えて頂いたことを実践して、復習することで、成長できていると実感することができました。
2つ目は、NEJM勉強会です。最初は、少しの情報しか与えられていない中で、三崎先生など上の先生方も含めて、その症例の鑑別をあげたり、必要な検査をあげたりして、最終的にその症例の振り返りをするというもので、一つの症例をじっくり吟味することの大切さを学ぶことができました。また上の先生方の考え方や症例に対するアプローチの仕方を学ぶことができることも、この勉強会の魅力だと思います。
3つ目は、エコー塾です。関節エコーのスペシャリストである三崎先生直伝の勉強会で、実際にエコーを使って、三崎先生の手本を見てから、関節エコーの所見を取り合うというもので、エコーの取り方だけではなく、関節の解剖学的知識やどのような所見が異常なのかなどを学ぶことができました。患者さんに関節エコーをしているところを見学する機会もあり、正常所見との違いを解説して頂いたことも非常に勉強になりました。
最後にはなりますが、1ヶ月半の間、熱心に指導して頂いた先生方に心から感謝申し上げます。今後も今回の研修で学んだ経験を活かして、研修に励みたいと思います。
令和3年度 初期研修医1年目 Y.K 医師
私は初期研修1年目の2月から3月にかけて1ヶ月半、リウマチ・膠原病内科をローテートさせて頂きました。
私はもともと外科系を志していたこともあり膠原病に関してはなんとなく学生の頃から苦手意識があったので研修も初めはおそるおそるという感じでした。しかし、上の先生方にとても優しく、手厚く指導して頂いたおかげで充実した1ヶ月半を送ることができたと思います。
当院で入院してくる患者さんのほとんどは既に外来である程度診断がついていることが多いです。しかし、この科では発熱や関節痛といったよくある症状から入院となるので、鑑別を考え、診断・治療を行っていくプロセスを研修医は担当当初から経験することができます。また、鑑別を挙げるためには「頭のてっぺんから足の先まで」身体診察を行うことも必要です。初期研修医には鑑別~診断・治療のプロセス、身体診察の2つは不足していることが多く、1人の患者さんをじっくり診ることができるリウマチ・膠原病内科での研修はそのどちらも学べる良い機会だと思います。 もちろん、スタッフの先生方のバックアップ体制も万全で、わからないことがあればすぐに質問ができる環境です。実際に私は患者さんの方針について、上の先生の机に何回も相談しに足を運んでいました。また、部長の三崎先生からは週1回のランチョンレクチャーだけでなくデイリーカンファレンスでもミニレクチャーをよく行って頂いたので、自分で調べるだけではわからなかったより深い知識についても学ぶことができました。
その他にも毎週の症例勉強会で鑑別を挙げる練習をしたり、EBM抄読会で新しい知識を得たりなど学べる機会はたくさんあります。
勤務時間に関しても朝は早いですがその分終わりも早いので、自分の時間がなくて大変だったということもありませんでした。何より科全体の雰囲気がとても和やかで研修していてとても楽しかったです。
リウマチ・膠原病内科を志す研修医にはもちろん、私のような将来は別の科に進もうと思っている初期研修医にもローテートすることをおすすめします!
最後にはなりますが、1ヶ月半の間優しく熱心にご指導して頂いたスタッフの先生方には厚く感謝を申し上げます。リウマチ・膠原病内科での経験を今後の研修にも活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
令和3年度 初期研修医1年目 T.F 医師
まずは、リウマチ・膠原病内科の先生方、1ヶ月半お世話になりました。お忙しい中、指導していただき誠にありがとうございます。
リウマチ・膠原病内科は初期研修する上で、特徴的なことが3つありました。
1つ目は、しっかりと勉強した上で受け持ち患者に当たらせていただけることです。初期研修医は知識的に乏しいことは明らかなので、勉強しないで初期対応した場合には身につくことは少ないと思います。ただ、リウマチ・膠原病内科においては、前々から三崎先生に「○○病の患者さんを来週の○曜日にみてね」と教えていただけるので前提知識を持った上で、患者さんを診察することができるため、学ぶことがかなり多かったと満足しております。
2つ目は、初期研修医がもつにはちょうどいい人数の患者を当てていただけたことです。診療科によっては、一度に10人以上の患者さんを当てていただくこともありますが、個人的に初期研修医が十分にその患者さんを理解しながら診療できる人数は5人前後だと考えております。リウマチ・膠原病内科においては、自分の希望する人数の患者さんを見させていただくことができるので、その患者さんの病態をしっかりつかんで診療することができました。
3つ目は、豊富な経験ができることです。リウマチ・膠原病内科ではStill病、間質性肺炎、関節リウマチ、サルコイドーシス、血管炎等、疾患が重複することなく、診療させていただけました。総合内科領域も一緒に診療させていただけましたし、カンファレンスでは、三崎先生をはじめ、先生方の日常診療で使える経験的な知識を教えていただくこともできました。
リウマチ・膠原病内科に進むか進まないか関係なく、医師として一生使えるような知識、経験が必ず得られると思うので、後輩の皆様もぜひ研修してみてください。
令和3年度 初期研修医1年目 M.I 医師
私は1ヶ月半の間、リウマチ・膠原病内科をローテートさせていただきましたが、本当に想像を超える充実ぶりでした。
まずは、なんといってもアットホームな雰囲気が本当に魅力的でした。素敵な先生方に丁寧にご指導いただいた毎日でした。素朴な疑問なども安心して口にしやすい環境で、ひとつひとつの疑問を実践的に学びつつ解決していけるのがとても面白かったです。
また、本当に万全な教育体制が組まれています。身体診察や問診の具体的なポイントや注意点をレクチャーしていただけます。印象に残りやすく、将来に生きる知識ばかりでした。症例に関して活発に議論する場も設けてくださっているので、自分で考えるだけでなく、それを言葉にしてアウトプットし、相手に上手く伝える練習もできます。なかなかそのような機会はないため、今回すごく成長させていただきました。
加えて、教科書でよく見るような典型的な症例からレアで複雑な症例まで、多岐にわたる経験をさせていただき、非常に勉強になりました。一つの症例を最初から最後まで主体的にじっくりと追えるので、経過が鮮明に記憶に残っています。
後輩のみなさんにはリウマチ・膠原病内科をローテートすることを心からおすすめします。絶対に勉強になりますし、本当に楽しい時間が過ごせると思います。
最後になりましたが、毎日熱心にご指導いただいた先生方に厚く御礼申し上げます。大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
令和3年度 初期研修医1年目 H.T 医師
私は当院で初期研修をされた先輩方におすすめされてリウマチ膠原病内科をローテートさせていただきましたが、1ヶ月半の研修を経て僕も全力で後輩におすすめします。
初期研修はどうしても指導医の先生についていくことに必死になり、受動的になりがちですが、リウマチ膠原病内科では能動的に勉強できる環境が整っています。日々のカンファレンスやNEJM勉強会では積極的に発言する機会があり、さらに優秀な指導医の先生方からフィードバックがもらえるので、自分の頭で考える癖がつきました。また、三崎先生のレクチャーでは身体診察の具体的な方法などを教えてくださり、本には書いていないものばかりで目から鱗の連続でした。研修中に、適切な身体診察が確定診断のキーとなる症例を数多く経験し、身体診察がいかに重要かということを実際の患者さんを通して学ばせていただきました。これから先の医師人生で忘れないように肝に銘じたいと思います。
最後になりますが、右も左もわからない未熟な私に熱心かつ優しく指導していただいた先生方に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
令和3年度 初期研修医1年目 S.H 医師
国家試験に合格して、初めての仕事の場が、リウマチ・膠原病内科でした。見るもの聞くものすべてが新鮮で、難しくて悩ましくて、でも、楽しくて…そんな充実した6週間を過ごさせていただきました。何にでもチャレンジさせ、気づかないようなところでいつもフォローしてくださる先生方のおかげで、たくさんの「初めて」を経験させていただきました。
膠原病という分野は、診断がつくまでにも時間がかかり、おまけに、一生付き合っていかなければならない病気が多い分野です。中には、人生の半分以上の月日を病気とともに暮らしている患者さんもたくさんいらっしゃいます。でも、私たちが病院で会う「□□さん」は、たしかに「〇〇病」を患っているけれど、「○○病が□□さんの人生のすべて」ではなく「ごく一部である」ということ、でもその「ごく一部」が今の□□さんを大いに苦しませている原因となっており、医師はそこに携わる仕事であるということを学ばせていただきました。
・頭のてっぺんから手や足の爪の生え際まで、しっかりと観察し、自分の手で触れること
・患者さんの話をしっかりと聞いて病歴を整理し、その中で必要な情報をキャッチすること
・診断をつけるにはどんな検査が必要で、順番はどうするのか、個々の患者さんの背景を踏まえたうえで戦略を立てること
・短い目標と、長い目標を両方立てて、どちらも見据えたうえで、治療介入すること
などなど、リウマチ・膠原病内科の先生方と仕事をご一緒させていただく中で発見することは、将来のなりたい自分をどんどん発見していく時間のように感じました。
この研修は学ぶ機会と、学んだことを試す機会の両方がたくさん用意されている研修でした。学んだことや聞いたこと、勉強したことが、患者さんを前にして実際につながる嬉しさを感じました。これからも、いつか目の前の患者さんにつながればいいなと願いながら、日々いろんなことを学び、聞き、勉強していきたいなと思います。
最後になりましたが、たくさんの時間を私のために割いていただき、ありがとうございました。ここで研修させていただけて、とてもうれしく思っています。
令和2年度 初期研修医1年目 A.N 医師
リウマチ膠原病内科での1ヶ月半の研修は非常に充実していました。
全身性の疾患が多く、同じ疾患であっても症状は多岐にわたり、症例に応じて治療戦略が異なるため、診断から治療まで綿密なディスカッションを重ねながら決定していく過程がとても勉強になりました。また、先生方が優しくかつ熱心にご指導くださり、全身の身体診察のポイントから関節エコーの手技まで細かく学ぶことができました。特に関節エコーはリウマチ・膠原病内科の研修で初めて経験する手技でしたが、関節周囲の細かな解剖まではっきりとわかる点が大変面白かったです。
担当症例だけでなく、NEJMの症例を用いた勉強会やランチョンレクチャー、EBM勉強会など学習の機会が豊富に用意されており、単に講義を聞くだけではなく、発言しながら進んでいく参加型の形式だったので、楽しく勉強することができました。
この1ヶ月半で経験したことを今後も活かして研修に励んでいきたいと思います。
令和2年度 初期研修医1年目 T.H 医師
9月半ばから1ヶ月半の間、リウマチ膠原病内科にて研修を行わせていただきました。学生時代に実習に来たときから、科の空気の良さが好きで、研修医1年目のローテートに組ませていただきました。
内科系を志望している自分ではありますが、外来を担当することのない研修医では、外来で診断されたものを、入院管理において治療を行うということが大半になってしまいます。さらに言えば、国家試験では抗体などをふまえて、膠原病領域でも診断が難しいと感じることはほとんどありませんでした。しかし、今回の研修では、診断に迷うものだけでなく、確定診断を行うための要素が足りない症例など、複雑な症例を経験させていただきました。実際にはそのような症例は山ほど存在すると理解していますが、そういった症例に対して「正しい選択」を行うことがどれほど難しいか、また、どれほど多くの経験が必要かを再確認することができ、非常に濃密な1ヶ月半でした。
さらに指導医や専攻医の先生方も熱心に指導して下さり、毎日のカンファや勉強会などもあり、知識も経験も予想以上に吸収させていただけたと考えています。 (ちなみに部長の三崎先生は、とある上司にしたいランキングで1位だそうですよ。)
最後になりますが、お世話になったリウマチ膠原病内科の先生方には、自分が未熟であるが故に迷惑もたくさんおかけしたと思いますが、優しくご指導をいただき、お世話になりました。心より感謝申し上げます。
令和2年度 初期研修医1年目 N.T 医師
7月半ばから1ヶ月半の間、研修させて頂きました。出身大学には膠原病内科がなく在学中に膠原病の患者さんをみる機会が無かったこと、また身体診察やエコーについて深く学びたいと思ったことから研修を希望させて頂きました。
研修中は、関節リウマチやSLE、シェーグレン症候群、全身性強皮症、ANCA関連血管炎、サルコイドーシス、IgG4関連疾患などの代表的な疾患に加えて、好酸球性筋膜炎や抗HMGCR抗体陽性壊死性筋症など、研修するまでは聞いたことも無かった疾患の患者さんを担当させて頂きました。
身体所見に関しましては、聴診やMMT、関節腫脹や圧痛、筋把握痛、皮膚硬化の評価法などにいて、実際の患者さんの元で実践的な取り方を学びました。そしてエコーに関しましても、関節に加えて、唾液腺、甲状腺や消化管につきましても基本から丁寧に教えて頂きました。病棟には直ぐにカルテに画像を取りこみ可能なエコーがあり、自分で撮った画像について、後に所見を先生方に確認することができました。
以前に研修された他の先生方も記載されていますが、EBM勉強会、NEJM勉強会が充実しています。そして、検査や治療方針については上級医の先生方とこまめに相談させて頂き、その内容を元にカンファレンスでほぼ毎日プレゼンする機会がありました。また、入院中に担当させて頂いた患者さんが外来受診された際には同席させて頂き、退院後の状態を診ることができたのもとても良い経験となりました。
種々の膠原病の患者さんを担当させて頂くことができ、身体所見やエコーの実践的なとり方を学べ、退院後も含めた患者さんの診察や治療に積極的に携わることができ、とても充実した研修でした。最後になりましたが、お世話になりましたスタッフの先生方に深く感謝致します。
令和2年度 初期研修医1年目 T.F 医師
5月から1ヶ月半の間リウマチ、膠原病内科で研修させていただきました。病院に勤務して間もない時期での研修でしたが、先生方の手厚く、優しいご指導のおかげで充実した研修をさせていただけたと感じています。
毎日開かれるカンファレンスでは各種疾患の治療法やその副作用を症例を通して学ぶことが出来ましたし、担当患者のプレゼンテーション能力も磨くことが出来ました。身体所見のとり方のレクチャーでは、方法を教わった直後に実際に患者の所見をとる所まで指導していただき、より実践的な力がついたと思います。NEJM勉強会では患者の症状から鑑別を挙げていくプロセス、EBM勉強会では論文の読み方や結果の解釈法など、1つの科を回っただけとは思えないほど幅広いことを学べたと感じています。
リウマチ・膠原病内科の研修で特に印象的であったのは、上級医の先生方の一人一人の患者への病態把握の緻密さでした。現病、既往歴、薬剤歴などはもちろんのこと、家族構成、職業などの生活歴、治療に関する意向や一日ごとの細かい体調の変化をくまなく把握していらっしゃって、何かプロブレムを認めた際にはすぐさま解決に向けて行動されます。このような丁寧な病態把握によってリウマチ・膠原病内科の患者の治療に関する満足度は非常に高いものであると思われました。医師として何度も患者の訴えに耳を傾け、身体所見をとり、状態を把握していくという基本の大切さを改めて実感することができたと感じています。
また、上級医の先生方は非常に優しく、指導熱心で、忙しい中でも患者の治療方針についての相談に快く対応してくださいました。気軽に質問し、質問についての周辺知識に至るまで丁寧に答えていただけたおかげで、疑問を解決できるだけでなく、解決すべき別の課題に気づかされることも多々ありました。
最後になりますが、リウマチ・膠原病内科で研修することが出来て本当によかったと感じています。お世話になった先生方、誠にありがとうございました。
令和2年度 初期研修医1年目 Y.Y 医師
4月より1ヵ月半の間、リウマチ・膠原病内科にて研修させていただきました。医師としての最初の一歩をこの科で踏み出すことができて本当に良かったです。 国家試験的には膠原病というと、特徴的な症状と自己抗体からなんとなく1対1対応で診断するといった印象がありましたが、実臨床では一筋縄ではいかず、自己抗体も陰性のことがあり総合的に判断しなければいけないということを学びました。また、特徴的な症状や身体所見は自分でとってみると意外と難しく、単語で理解していることと実際に所見をとるということは大きく違うということを痛感しました。上級医の先生方はこういった座学と臨床の違いについてもしっかりと教えてくださり、所見をとるコツや検査の読み方まで幅広く学ぶことができました。週1回あるNEJM勉強会では鑑別疾患を網羅的に挙げる方法を学べたとともに、上級医の先生方と比べていかに自分の知識が足りていないかということを思い知ることができ勉強のきっかけとなりました。EBM勉強会では論文の読み方について学べ、学生時代は「RCTやメタ解析を読んどけばいいんでしょ」と思っていましたが、質の高い論文を探し出すことはあくまで前提条件でありその後の批判的吟味の重要性を実感することができました。
1ヵ月半という短い期間でしたが、医師として生きていく上で大切なことを学ぶことができました。初期研修医のローテ先として、将来内科系に進もうと考えている人にはもちろんのこと、外科系志望の人にも自信を持っておすすめできる診療科です。 最後になりましたが、スタッフの先生方の熱心なご指導のおかげで充実した研修を送ることができました。本当にありがとうございました。
令和元年度 初期研修医1年目 A.F 医師
5月中旬から1ヶ月半の間、リウマチ・膠原病内科で研修させていただきました。北播磨総合医療センターで働き始めてから日が浅い段階での研修だったため緊張していたのですが、終わってみると研修1年目の序盤で回らせていただけたことを嬉しく思っています。その最大の要因として知識や技術以前に医師として働く上で大切なことや、基本的な患者さんとの接し方、他の医療従事者とのコミュニケーションの大切さなど、これからの医師人生のなかで必ずためになることを学ばせていただけたことが大きいと思います。指導医の先生方はその基本があった上に豊富な知識や診察の技術が伴っており、その姿に圧倒されると同時に自分もそうなりたいと思いました。
またリウマチ・膠原病内科の先生方は働き始めたばかりの研修医の意見でも耳を傾けて下さり、同時に疑問に思ったことを聞きやすい環境でした。そのため未熟ではあるものの患者さんのために自分になにができるのかを考え、それを元に実際に検査や治療をさていただいただくことができ、とても有意義な研修でした。 最後になりますが、1.5ヶ月という短い期間ではありましたがご指導頂いた先生方に心よりお礼申し上げます。
令和元年度 初期研修医1年目 A.U 医師
4月から1ヶ月半リウマチ・膠原病内科で研修させていただきました。研修医としてのスタートをこの科で切ることが出来て本当に良かったと思います。
リウマチ・膠原病内科で面白かったことはまず何と言っても先生方の豊富な知見に接することです。リウマチ・膠原病内科では多数のプロブレムリストがオーバーラップした複雑な患者さんを多く見かけますが、先生方はズバズバと問題点を洗い出し診療に切り込んでいきます。また、勉強会が毎日の様に開催され身体診察、エコー、論文、NEJMの症例研究など幅広いレクチャーを受けることが出来ました。心音の聴き方や関節の診察手技など一見ベーシックな内容からミリ単位の関節エコー所見という専門医のさらに上のレベルまで内容は多岐に渡り、どれも奥深いものばかりでした。
指導医から教わるだけでなく、主体的に診療に参加させてもらえるのもリウマチ・膠原病内科の醍醐味でした。エコーや関節穿刺といった手技を経験することが出来ましたし、自分で身体所見を取ってアセスメントし、検査や治療の方針を立てるトレーニングもさせて頂きました。患者さんから学ぶことはとても多く、症状や困っていることを傾聴しているうちに新しいプロブレムを見つけることが出来たり、何気ない質問に不意を突かれ文献を調べたりと、「診て」「聴いて」「触って」、足繁くベッドサイドに通う大切さを学びました。
リウマチ・膠原病内科を回る前はマニアックな勉強に終始してしまわないか心配に思っていた部分がありましたが回ってみると本当に「頭のてっぺんから足のつま先まで」、さらには心のケアやライフスタイルまで包括した診療が行われており、もちろん当の膠原病についてもその奥深さに触れ魅力を知ることが出来ました。ロールモデルとなる立派な先生方にも出会うことが出来、医師として働く上で大きな糧となる充実した研修となりました。お世話になった先生方、誠にありがとうございました。
離島研修報告~島の医療人になってみて~ 初期研修医2年目 K.O
年始気分も残る2019年1月7日、大阪国際空港から出る1日1本の航空便に乗って島根県の北部に位置する隠岐諸島、隠岐広域連合立隠岐病院に到着。地域医療の研修として1月31日までの約1か月間、隠岐諸島で研修生活を送りました。隠岐病院にはほとんど毎月日本全国から研修医が研修にやってきます。当院からは2017年度より研修させていただいており、今年も2人お世話になっています。
隠岐諸島の名が示す通り隠岐はいくつかの島で構成されており、今回研修させていただいた隠岐病院はその中で最も大きい島後に位置しています。日本本土との交通手段は飛行機と船。冬季には高速船が休航となるため海路は島根本土までフェリーで片道3時間の長旅となります。隠岐病院は限られた資源の中で本土へ搬送すべきか、島内で治療すべきか、といった判断をする重要な役割を担っています。
研修医の勤務体制としては総合内科医として初診外来、救急外来を担当します。指導医の先生と相談しながら必要な検査をオーダーし、診療していきます。必要な場合には再診を指示して経過を見たり、入院を勧めて治療にあたったりとファーストタッチから退院まで一貫して患者さんに関わることができます。北播磨総合医療センターでの研修では特に救急でない一般外来を担当する機会がありませんので非常に新鮮な経験でした。冬季でしたので発熱を訴えてこられる患者さんで外来受診数が多く、人と話す力をつけていただいたように感じます。症例も幅広く、肺炎をはじめ脳梗塞、急性胆嚢炎、低体温症、急性心筋梗塞で本土搬送となった例など様々な疾患を経験でき、内科研修として充実した日々を送りました。希望があれば外科手術、産科手術も経験でき、隠岐に到着した当日には緊急の虫垂炎の手術にも入らせていただきました。
島の文化にも触れ合う機会をたくさんいただきました。私が研修した1月は残念ながら観光シーズンではないため遊覧船が休航だったり施設見学ができなかったりしたのですが、休日には病院から貸していただく車に乗って島後を一周、島の自然を巡ったりもしました。また、今津地区の「とんど祭り」という神事にも参加しました。元来とんど祭りは正月飾りを燃やして一年の無病息災を祈る行事ですが、この地区では大きな竹でやぐらを組み、正月飾りをやぐらごと燃やして海に倒し、それをふんどし一丁の男たちが海に飛び込んで担ぎ上げてくるというそれはそれは荒々しい行事となっています。
200年続く伝統行事ですが、地区の人々の懐は広く、私のようなよそ者も大歓迎していただき、一緒に海に飛び込ませていただきました。宴会も催され、これ以上ないぐらい隠岐の島の文化を堪能できたように思います。
一つ印象に残っているのは五箇地区の診療所実習の帰り、併設しているグループホームに立ち寄った時のことです。健康のことを含めた様々な理由で自宅での生活が困難なお年寄りが生活されていました。引率していただいていた先生は大阪から移ってこられ、最近民謡を習い始めたとのことで、この日は踊りに使う“なべぶた“を持参していました。お年寄りの中にはお話し好きな方もいればじっと黙っておとなしく座っている方もいらっしゃいましたが、”なべぶた“をとり出し踊りだすとみんなで声を揃えてお唄を歌いだし、元気のなかった人までたちまち大きな声で歌うようになりました。地域に根付いた伝統、歌や踊りといった文化の力は、時に自分たちが行っている手術や投薬よりも人を元気にすることがあるのだと感じました。地域実習ならではといった経験でしたが、今後も自分がどこで働いていて、どんな文化を持った人たちを相手にしているかを理解することの重要さを実感しました。
もちろんおいしい魚、蟹、お酒など冬の島ならではの食文化も堪能しました。病院の先生方、看護師さんをはじめコメディカルのスタッフさん達もとても明るく温かい人ばかりでお酒が強い!仕事の内外で、一か月を通してとても過ごしやすい研修生活を過ごすことができました。単なる観光で終わらず、医療人として成長させてくれる隠岐の島。離島研修はとってもお勧めです!
平成30年度 初期研修医1年目 Y.A 医師
私は1月から1ヶ月半の間、リウマチ・膠原病内科で研修させていただきました。
当科の患者様は多彩な症状が現れるため、訴えをよく聞くことや頭の先からつま先まで、くまなく、正しく身体所見をとることで鑑別診断をしぼり、適切な検査を行い、診断・治療につなげることが大事であると感じました。また、膠原病の治療では副作用を伴うことが多く、治療の合併症をよく理解して診察し、素早く対応することが必要であると感じました。また参考書通りには治療が進まない症例や診断がつかない症例も経験し、疾患ではなく病態を考えながらそれぞれの患者様に適した治療を行うことの重要さを痛感しました。
さらに毎日のカンファレンスや抄読会、英語で進行されるドクターGのような症例検討会など、診療+αの知識の習得やプレゼンテーション能力の向上ができたように感じます。
1.5ヶ月はあっという間でしたが、診療、そして研修医の指導に熱心な先生方のおかげで多くの事を学ぶことができ、充実した研修ができました。ありがとうございました。
平成30年度 初期研修医1年目 T.H 医師
9月中旬より1ヶ月半リウマチ・膠原病内科で研修させていただきました。 時期的な関係もあり、たくさんの患者さんを受け持つことはできませんでしたが、その分一人一人の患者さんに多くの時間をかけ、接することができました。リウマチ・膠原病内科で入院される患者さんの多くは、なかなか劇的に良くなるということは難しく、いかに疾患と向き合い、調整していくかだと感じました。その中で、患者さんからのお話を聞きながら、毎日の状態を確認し、少しずつ改善に向かうよう手助けしていくことの難しさと楽しさを感じました。入院されたときは痛くてつらそうであったのに、退院するときに「よくなりました。ありがとうございました!」と言ってもらったのは本当にうれしいものでした。精査入院された方は、上級医の先生と相談しながら、自分自身で検査内容を提案し、検査プランを作成できる環境を与えてくださり勉強になりました。また、毎日行っているカンファレンスは、わからないことはすぐに質問できる雰囲気で、疑問に関してはすぐ解決でき、逆に気付けていない問題点に関しては丁寧に説明も交えて指摘していただけるのは非常に恵まれた環境でありました。 国家試験の勉強の時は、覚えることが多くただ暗記するだけの科目でしたが、実際臨床の現場で研修させていただく中で、リウマチ・膠原病内科の奥深さを知ることができました。来年度もリウマチ・膠原病内科をローテートさせていただこうと思いますので、よろしくお願いします。
平成30年度 初期研修医1年目 T.S 医師
私は初期研修医としてこの北播磨総合医療センターに勤めて3ヶ月が経過した7月からリウマチ・膠原病内科を回らせていただきました。病院での生活にも少しずつ慣れてきたもののまだまだ未熟な私ですが、リウマチ・膠原病内科の素晴らしい先生方にご指導いただけたことをとても幸せに思います。
まず本研修の率直な感想として、医師とはどうあるべきかをまざまざと見せつけられる1.5ヶ月間だったように感じます。患者さんの背景を把握するための問診の技術に加え、様々な疾患を鑑別に挙げ、本当に「頭のてっぺんから足の先まで」「診て、聴いて、触って」診察する姿には正直圧倒されました。それと同時にこの先生方に少しでも近づきたいと強く思いました。
また、リウマチ・膠原病内科には自分が疑問に思ったことをすぐに質問できる雰囲気があり、どんなにしょうもないことであっても丁寧にわかりやすく教えていただくことができました。加えて日々のカンファレンスやNEJM勉強会・EBM勉強会では、研修医に必要なこと、将来どの科に進もうとも必要なことなど、膠原病関連疾患以外の分野についても数多く学ぶことができました。
何より初期研修医はただ教えられるだけの立場ではなく、チームの一員として診療に携わることのできる環境を作っていただいており、力不足ではあるもののそれに応えるべく必死になった本研修は自らの成長の糧になったことは言うまでもありません。将来北播磨での初期研修を迎える後輩たちにも、自信をもってリウマチ・膠原病内科での研修をオススメしたいと思います。
1.5ヶ月という短い間でしたが、医師としてとても充実した有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!
平成30年度 初期研修医1年目 Y.T 医師
私は北播磨総合医療センターのリウマチ・膠原病内科で医師として、また初期研修医としての1歩を踏み出しました。
学生の頃は膠原病と言われても中々難しく、とっつきにくい分野だと考えていました。確かに実際ローテートしてみても、まだまだ分かっていないことが多かったり、新しい薬剤も次々に出てきたりなど一筋縄ではいかない印象でした。しかし、ただ難しいだけでなく皮膚をはじめとして全身の身体診察を経験し、あらゆる臓器に対してアプローチしていく全身疾患の面白さに触れることができたのは本当に良かったと思います。1.5か月のローテートだけでは十分に経験できなかった疾患もあり、ぜひ来年度もリウマチ・膠原病内科を回りたいと思えるような研修でした。
最後になりましたが、膠原病のことだけでなくそれに関連した疾患・病態・身体所見など様々なことを教えていただき本当にありがとうございました。三崎先生をはじめ、土橋先生、井上先生、宮崎先生には心より感謝申し上げます。
地域医療研修~離島編~ 初期研修医2年目 A.S
2017年度より地域医療研修として、島根県の隠岐広域連合立隠岐病院で研修させて頂けることになりました。島根県隠岐郡は人口約2万人で西側の島前、東側の島後と大きく2つに分かれています。島前は3島より構成され、島後は隠岐の島の1島で構成されています。隠岐病院は島後・隠岐の島にある約100床の病院です。今年度は当院から4人(5、7、12、1月)の研修医が研修に行くことができました。
毎月、全国各地の研修医が2人ずつ研修に訪れます。今回は岡山県の倉敷中央病院の研修医と共に研修をしました。病院での仕事は、内科の初診外来と救急外来をそれぞれ担当します。救急外来は研修医がファーストタッチをさせてもらいます。問診や診察をし、指導医の先生と相談しながら検査や診断を検討します。入院する場合はそのまま担当医として診ることになります。希望があれば、手術や外来手技などの見学などもできます。初診から入院加療、退院まで一貫して診療する機会は少ないので、大変貴重な経験となりました。
普段の生活は、病院から車で10分程度の病院宿舎に宿泊します。ロフトもついている広い宿舎で、公用車の貸し出しもあり、生活に困ることはまずありません。土日は基本的にフリーで、病院のバスケットボールチームに参加させていただきました。また、私は1月の研修でとんど祭りという地元の漁港のお祭りに参加させていただきました。ふんどし一丁で海に飛び込むという神事なのですが、地元の方との交流ができ、忘れられない思い出となりました。
地域医療研修として、普段できない離島での生活や医療を経験してみるのはどうでしょうか。
離島研修を終えて~隠岐病院篇~ 初期研修2年目 Y.T
私は、地域医療研修の一環として12月の1ヶ月間隠岐病院に行ってきました。
当院では2017年度から隠岐病院での離島研修が可能となりました。隠岐病院は全国から研修医の受け入れを行っており、普段の研修に比べより近い距離で医療と向き合うことができます。詳しい研修内容は、同期のT.Nが詳細に記していますので私は少し違う角度から研修レポートを書きたいと思います。
隠岐島といえば、古くは流罪地として知られ、後醍醐天皇も流されたことで有名です。流罪地といっても天皇や公卿が流されることが多く、その理由として、もちろん離島であったこともありますが、衣食住が全て揃っていたということも挙げられるそうです。これは全て隠岐病院の先生の受け売りです。今でも食事はおいしく、本土よりは寒いですが、生活するのに困ることはありませんでした。
研修の内容ですが、私が一番記憶に残っているのは内科初診外来です。普段から救急外来のファーストタッチはしていますが、内科外来に来る人は軽症な人がほとんどです。健診異常や感冒、何となく調子が悪いという方が多く、そういった症状の人はむしろ救急外来では普段診ることがないので新鮮で勉強になりました。また、診断がつかない、もしくは経過をみたいといった人は緊急性がなければ後日予約をとって経過をみることができます。軽症の中にも重症患者はおり、すたすた歩いてきた人がすぐヘリで本土に搬送、開胸手術になったこともあり、一見の印象だけで患者さんの状態を決めるべきではないことを改めて勉強させて頂きました。
今回、12月に隠岐島に行かせてもらいましたが、正直、人生で一番寒い冬になりました。しかし、それ以上に人の温かさを知ることができる1ヶ月間でした。忘年会のシーズンというのも良かったです。
私の意見としては、専攻を決める前の初期研修の期間に普段とは違う環境で学べる、より患者様と近い距離感で接することができる離島研修は本当にお勧めです。
ぜひ、隠岐病院での研修を楽しんで下さい。
~隠岐病院研修を終えて~ 初期研修2年目 M.M
2017年夏の1ヶ月間における隠岐病院での離島研修についてご報告させていただきます。私はかねてから離島での医療に興味があり、研修センター長に、離島研修はできませんかとダメ元でお伺いしたところ、病院長はじめ数名の先生方のお計らいで隠岐病院での離島研修が実現しました。
最初、離島研修のお話をしたときは南の島を想像しており、”沖ノ島”と調べていたら”女人禁制””神宿る島”など不思議な言葉が出てきて大丈夫かなと思っていたところ、よく聞いてみると”後醍醐天皇が流された島”と言われて初めて”隠岐の島”だと気づきました。
隠岐の島は人気漫画・ドラマのコウノドリの舞台となったり、藻塩米がテレビで紹介されたりと何かと注目を集めている島です。また、相撲が盛んで隠岐の海の出身地としても知られています。
“離島研修”と聞くと、限られた医療資源の下、CTやMRIに頼らずに診断したり、できる治療も限られていたりするイメージでした。しかし実際にはCTやMRIはあるし、1ヶ月の研修中に医療資源が制限されていると感じることはほとんどありませんでした。私は内科で研修しましたが、内科系の疾患は全て内科で診るというスタイルでした。そのため担当させていただいた患者さんも、急性膵炎、心不全、血管炎、脳梗塞、と多岐にわたりました。循環器内科や膠原病内科の専門医の先生が院内にいないため、当院のように容易に専門医にコンサルトできない難しさは感じましたが、必要な際には島根大学の先生にご指導いただいたり、紹介させていただいたりして質の高い医療を提供できるようになっていました。また、消化器内科に関しては専門の先生がいらっしゃり、胃カメラや大腸カメラは毎日のようにあり、ERCPなども積極的にされ、基本的には若手の先生がほとんど全てをされていました。ただし、やはりマンパワー不足はあり、私も研修医ながら一戦力として内科外来と救急外来の対応および入院患者様の受け持ちをさせていただきました。隠岐病院では自分で考えて診断・治療を進めていかなければならなかったため、考える力が非常に身につきました。もちろん自分で考えた上で上の先生に指導を仰ぐことができるので、方針が間違っていれば修正してもらうこともできました。
私が担当させていただいた中で最も印象に残っている患者さんは、腹痛で救急外来に搬送された70代の女性でした。3日前からの便秘、腹痛および腹部膨満感があり、来院後、嘔吐も認めました。症状やエコー所見からイレウスを疑い、腹部CTで上行結腸に腫瘤を認め、大腸カメラでステント留置し、その後結腸切除術を行いました。科ごとの垣根が全くないに等しいので救急外来から内科に入院、外科で手術という流れがとてもスムーズでした。これは、より早い治療介入ができたり、情報伝達ミスのリスクが低かったりする点で医療現場ではとても重要な点だと感じました。当院での研修では各科ごとにローテートするので、例えば内科での担当患者さんが手術になっても手術には入れないことがありました。隠岐病院では救急外来から手術まで全ての過程に関わることができたのが良い経験になりました。
また、隠岐病院がある島からさらに離れた島にある島前病院に行かせていただく機会がありました。島前病院では関節エコーで有名な整形内科の先生がいらっしゃり、筋肉勉強会という超マニアックな勉強会をされています。島前病院は隠岐病院よりさらに規模が小さく、内科の先生が整形系の疾患なども含めて全て診療されており、深く・広い知識を持った医者が必要とされていることを目の当たりにしました。
研修の最後には院内での症例報告会があり、当院の内科合同カンファレンスと同じような形式での発表がありました。私は非胆石性・非アルコール性の再発性急性膵炎の症例発表をしましたが、発表の機会をもつことで一つの症例に対する深い考察ができました。
医学的に学ぶことも多かったですが、隠岐での研修で一番楽しみにしていたのは島の方々との交流でした。島の方々は想像以上に優しく、寛大で、自分のことよりも他人のことを気遣っている方が本当に多いように感じました。長い間診させていただいた患者さんやお世話になったスタッフの方とのお別れの時は思わず涙がこぼれてしまいました。1ヶ月だけとは思えないほど本当に深く関わり合うことができました。
病院のスタッフの方々は隠岐の名所やお店に連れて行って下さいました。ほぼ毎日のように飲みに連れて行って下さり、1ヶ月間で飲んだ回数が人生で一番多い1ヶ月になりました。やはり日本海の魚介類は格別で、お刺身が食べたくなくなるほど美味しい魚介類をたくさん頂きました。滞在中、両親が隠岐の島まで遊びにきたのですが、両親も隠岐の島の食事には感動しきりでした。私はタイミングが合わずいけなかったのが残念でしたが、有名な『隠岐誉』という日本酒の酒蔵見学に行けることもあるそうです。
また、救護班としてマリンスポーツのイベントに参加した際に知り合ったシーバード(マリンスポーツのボランティア団体)の方々とのつながりで夏休みにもう一度隠岐を訪ねることができました。また、島で偶然知り合った外国人とも仲良くなり、一緒に登山やキャンプをするなど、交友の輪も広がりました。
隠岐での研修の1ヶ月を振り返ると思い出が滝のように溢れ出してくるほど、毎日が充実していました。離島病院で島の医療に携わるのも医者としての一つの働き方として面白いだろうなと感じると同時に、深く広い知識を持った総合内科医の必要性を感じました。
今回の離島研修で得た知識や感じたことを今後の医者人生に役立て、より良い診療ができる医師を目指そうと思います。
最後になりましたが、お世話になった隠岐病院のスタッフの方々、島前病院のスタッフの方々、シーバードの方々、離島研修を実現させて下さった関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
~隠岐病院研修を終えて~ 初期研修2年目 T.N
当院では、臨床研修プログラムの一環として2017年度から地域医療研修の中で三木、小野、加東市内の病院、診療所の先生方のもとで勉強させていただくプログラムに加えて、隠岐病院での研修も可能となりました。隠岐病院は、コウノドリの地域医療編の舞台になった病院であり島根県の離島にある115床の病院です。北播磨総合医療センターからは、飛行機を利用して3時間ほどの距離にあります。
隠岐病院では、他の病院からの研修医1名と共に2人で研修を行います。基本的には、午前中の内科外来と救急外来を交互に担当します。自分が担当した患者さんが入院する場合には、入院後も担当医として治療に参加します。また、胃カメラや大腸カメラも行っており積極的に診療に参加できる体制が整っています。心筋梗塞や重度の交通外傷の場合は、ドクターヘリにて島根県の病院に搬送します。普段の研修では、内科外来を担当する機会はないため退院後のフォローを自分で行えたことにより多くのことを学ぶことができました。また、健診異常といった普段診察することのない領域の研修を行うことができる点も特徴です。
平日の勤務終了後には、港近くの居酒屋で海の幸を堪能できます。また、週末には島内の行事に参加させていただく機会があり、しげさ踊りパレードに参加させていただきました。祭りに参加することで、病院内の先生方のみならずコメディカルの方や消防の方ともお話することができてとても勉強になりました。
普段と違う病院で研修を行えることは、とても貴重な機会です。食事もおいしく、新たな同期の仲間もできました。今後も連携が続いていくと思うので、皆さんも隠岐病院で研修してみませんか。
平成29年度 初期研修医2年目 T.A 医師
リウマチ・膠原病疾患は、学生時代に勉強していても症状が多彩でとっつきにくい印象があり、国試で出題される問題数も少なく(!)、何となく苦手意識を持っていました。1ヶ月という短い期間ですがリウマチ・膠原病内科を経験した今、やっぱりこの科は難しいというのが正直な感想です。
リウマチ・膠原病内科は何でも相談でき意見できる雰囲気があり、上級医に少し離れたところで見守っていてもらえる環境で、チームの一員として診療を任せて貰えます。経験症例が少なかったのは残念な点でしたが、その分一人ひとりの患者さんに多くの時間を費やすことができ、普段何となくとっている問診・身体所見や、各検査オーダーの有用性など、一つひとつの自身の診療過程を見直す良い機会となりました。盲目的に適応していた診断基準や分類基準・ガイドラインだけではなく、その患者さん各々の病態で考えることを指導していただき、今後の診療の姿勢を正していただきました。また幾度となく意思決定を補助してきた超音波検査の威力を実感し、今後も積極的に利用していきたいと考えています。
充実した研修を有難うございました。今後も難しい症例では相談させて下さいね。
平成29年度 初期研修医2年目 M.M 医師
“リウマチ・膠原病内科”は私にとって最も縁遠く、全く興味を持っていなかったといっても過言ではない科でした。しかし、同期と回った科の感想などを話しているうちに、膠原病内科は難しいけれど全身をしっかり診られるし、素晴らしいDrたちがいて、エコーも学べるという噂を聞き、2年目に回ってみたいなという気持ちが湧いてきました。 私は7月から離島研修に行くことが決まっていたので、それまでに全身の見方を学びたいという思いから5月~1か月半、リウマチ・膠原病内科を回らせていただきました。膠原病内科は朝早く始まり、夕方は早く終わるというスタンスなので仕事とプライベートを両立できるようになっていました。また、担当した患者さんは基本的には自分で診て、検査や治療方法も考え、最終的な方針の決定は上の先生と相談して決めるようになっています。そのため自分で現状を把握し、考える力がとても身についたと思います。さらに、研修医の指導には本当に力を注いでくださっており、エコー塾やNEJM勉強会、EBM勉強会などで研修医にとって必要で重要な技術や知識を少しでも身に着けることができました。 「とにかく回ってよかった!」というのが一番の感想です。リウマチ・膠原病内科に関心がなかった私が、今後の進路として膠原病内科を真剣に考えています。それほど、北播磨総合医療センターのリウマチ・膠原病内科は魅力ある科です。北播磨総合医療センターに来られる機会がある方には見学なり、実習なりで是非一度回られることをお勧めします。
平成29年度 初期研修医1年目 H.M 医師
リウマチ・膠原病内科での研修は、毎日が新鮮で毎日が勉強になりました。
膠原病は全身疾患ということもあり、幅広く内科の知識を勉強できたと同時に、医師として全身を診ることがとても大切であることを実感しました。また、指導医の先生方は非常に教育熱心で、ひとつの病態に対して、どのような診断アプローチをするか、基本となる身体診察から応用的な治療法に至るまで、非常に分かりやすくご教授くださいました。
その他、ランチョンセミナー、NEJM勉強会、EBM勉強会など、膠原病以外の知識を深める機会もいただき、プレゼンテーションのやり方なども含め、今後医師として必要となるスキルの多くを学ぶことができました。
このような貴重な1.5ヶ月間を過ごさせていただき、また、すばらしい先生方と出会うことができ、本研修が私の今後の医師人生を考える上で岐路となったことは言うまでもありません。本研修で学んだことを活かし、今後の臨床に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
平成29年度 初期研修医1年目 R.M 医師
1か月半の間、リウマチ・膠原病内科を回らせていただきました。
まず言えることが、本当に楽しく研修でき、終わるのが非常に惜しいということです。
リウマチ・膠原病内科のいいところは数え切れませんが、患者さん一人ひとりに全員が目を向けてしっかりとディスカッションできていましたし、カンファにおいて研修医の僕たちのなんてこともない発言や意見にもスタッフ全員がしっかりと耳を傾けてくださり、しっかりと医療に参加できている実感を得ることができました。
また、木曜日の症例検討やランチョン回診、金曜日のNEJMも、鑑別や身体所見の取り方の参考となる非常によい機会であり、今まで漠然と取っていた身体所見を見直すきっかけとなり、とても勉強になりました。また、個人的には研修スタート時から非常に多彩な種類の症例を担当させていただきました。国試的にもメジャーな関節リウマチ、SLE、強皮症、ANCA関連血管炎だけでなく、悪性関節リウマチや脊椎関節症、リウマチ性多発筋痛症、高安動脈炎、不明熱など、おそらく1.5か月で経験し得る症例としては相当多く、非常に強運であったと感じております。それぞれの疾患の難しさや合併症、治療も様々で、面白いなと感じながら勉強できました。特に多発血管炎性肉芽腫の症例に関しては非常に典型的であり、重症かつ治療が奏功した様子をはじめから最後までこの目で見ることができ、思い入れのある症例となりました。それから先生方がとても優しく、本当に熱心に指導してくださり、居心地のよい環境で仕事ができました。日々先生方との圧倒的な力量の差に恐れおののくばかりでありましたが、その分個人の医療へのモチベーションも高まりました。
今後の研修において糧となる、有意義な研修をさせていただき、本当にありがとうございました。来年も回らせていただきます、と言いたいところなのですが、たすきがけコースですので、もし内科医として3年目以降北播磨に帰ってくることがあれば、また是非お世話になりたいと思っております。ありがとうございました。
平成29年度 初期研修医1年目 R.O 医師
リウマチ・膠原病内科を選択した理由は、先輩から「身体診察をしっかり学べる」と聞いたことがきっかけでした。その通り、リウマチ・膠原病内科ローテーション中は、全身の身体所見をしっかり取るということを学び、実践できました。
上級医の先生の指導は丁寧でわかりやすく、また毎日行われるdayカンファでその身体所見についてフィードバックもしていただけました。また、治療方針やカンファでの症例検討では、研修医が発言しやすい空気があり、疑問に思っていることについて気軽に質問でき、治療方針についてディスカッションに加わることもできるので、今まで経験したカンファレンスよりも有意義に過ごすことができました。
1.5ヶ月でしたが、非常に学ぶことが多く、考える力がついた?気がします。ありがとうございました。また飲みに誘ってください!
平成28年度 初期研修医2年目 M.T 医師
あっという間の2ヶ月でしたが、膠原病の診断・精査からICUでの全身管理まで多くの症例を担当し、忙しくも充実した研修をすることができました。
膠原病は専門性が高い分野というイメージがありましたが、全身疾患であるため、専門的な内容だけでなく、内科一般について幅広く学ぶことができました。
また、丁寧な問診や診察によって、頭から足の先まで全身を診ることの大切さを実感しました。
さらに、関節エコーやNEJM、EBMの勉強会やレクチャーなど教育の機会も多く、先生方には熱心に指導していただきました。
この2ヶ月間で経験したこと、学んだことを活かし今後も努力していきたいです。
平成28年度 初期研修医1年目 Y.T 医師
リウマチ・膠原病内科での2ヶ月間の研修は本当に充実したものでした。医師国家試験を勉強しているときは用意されているキーワードを探して答えにたどり着くということが多かったですが、実際に患者さんと接してみてどこに病態があるのか、今、何が必要なのかを強く考えることが出来た2ヶ月でした。また指導医の先生方は非常に教育熱心で、毎日の患者さん全員分のカンファレンスで目の前の患者さんをどうすれば良くできるかを豊富な知識と経験に基づいて教えて頂きました。他にもエコー実習、ランチョンセミナー、NEJMのケースカンファレンス、EBMの勉強会が毎週行われ、病気について、プレゼンの資料の作り方、話し方など忙しい間をぬって早朝からでも教えてくださいました。また院外の勉強会にも積極的に連れて行ってくださいました。
医師としてスタートしたばかりの私にとって宝物になる2ヶ月でした。
平成28年度 初期研修医1年目 T.M 医師
リウマチ・膠原病内科の研修は先生方に多くの時間を割いて教えていただきました。古典的膠原病および典型的な膠原病を一通り見られて勉強できたこと、またそのほとんどが指定難病であったことは印象的に残っています。木曜日・金曜日の参加型勉強会では、先生方が僕らの意見に対して寛容的に指導してくださったおかげで、ためらいなく発言でき、とても楽しく学べました。
膠原病の魅力なのか、先生方の魅力なのかわかりませんが、とても充実していましたので、ぜひ来年も回りたいと考えています。
平成28年度 初期研修医2年目 Y.I 医師
膠原病・リウマチ内科での2か月間の研修は非常に有意義でした。
病態が全身に及ぶため、全身を診る必要があり幅広く内科領域の勉強ができました。また指導医の先生方も教育熱心であり関節エコーを指導して頂いたり、関節穿刺などの手技の機会にも恵まれていました。
学術面でも朝にNEJMのケースカンファレンスやEBMの勉強会があり、知識面でも大変充実した研修を経験させて頂きました。
私の意見としては、専攻を決める前の初期研修の期間に普段とは違う環境で学べる、より患者様と近い距離感で接することができる離島研修は本当にお勧めです。
ぜひ、隠岐病院での研修を楽しんで下さい。
~隠岐病院研修を終えて~ 初期研修2年目 M.M
2017年夏の1ヶ月間における隠岐病院での離島研修についてご報告させていただきます。私はかねてから離島での医療に興味があり、研修センター長に、離島研修はできませんかとダメ元でお伺いしたところ、病院長はじめ数名の先生方のお計らいで隠岐病院での離島研修が実現しました。
最初、離島研修のお話をしたときは南の島を想像しており、”沖ノ島”と調べていたら”女人禁制””神宿る島”など不思議な言葉が出てきて大丈夫かなと思っていたところ、よく聞いてみると”後醍醐天皇が流された島”と言われて初めて”隠岐の島”だと気づきました。
隠岐の島は人気漫画・ドラマのコウノドリの舞台となったり、藻塩米がテレビで紹介されたりと何かと注目を集めている島です。また、相撲が盛んで隠岐の海の出身地としても知られています。
“離島研修”と聞くと、限られた医療資源の下、CTやMRIに頼らずに診断したり、できる治療も限られていたりするイメージでした。しかし実際にはCTやMRIはあるし、1ヶ月の研修中に医療資源が制限されていると感じることはほとんどありませんでした。私は内科で研修しましたが、内科系の疾患は全て内科で診るというスタイルでした。そのため担当させていただいた患者さんも、急性膵炎、心不全、血管炎、脳梗塞、と多岐にわたりました。循環器内科や膠原病内科の専門医の先生が院内にいないため、当院のように容易に専門医にコンサルトできない難しさは感じましたが、必要な際には島根大学の先生にご指導いただいたり、紹介させていただいたりして質の高い医療を提供できるようになっていました。また、消化器内科に関しては専門の先生がいらっしゃり、胃カメラや大腸カメラは毎日のようにあり、ERCPなども積極的にされ、基本的には若手の先生がほとんど全てをされていました。ただし、やはりマンパワー不足はあり、私も研修医ながら一戦力として内科外来と救急外来の対応および入院患者様の受け持ちをさせていただきました。隠岐病院では自分で考えて診断・治療を進めていかなければならなかったため、考える力が非常に身につきました。もちろん自分で考えた上で上の先生に指導を仰ぐことができるので、方針が間違っていれば修正してもらうこともできました。
私が担当させていただいた中で最も印象に残っている患者さんは、腹痛で救急外来に搬送された70代の女性でした。3日前からの便秘、腹痛および腹部膨満感があり、来院後、嘔吐も認めました。症状やエコー所見からイレウスを疑い、腹部CTで上行結腸に腫瘤を認め、大腸カメラでステント留置し、その後結腸切除術を行いました。科ごとの垣根が全くないに等しいので救急外来から内科に入院、外科で手術という流れがとてもスムーズでした。これは、より早い治療介入ができたり、情報伝達ミスのリスクが低かったりする点で医療現場ではとても重要な点だと感じました。当院での研修では各科ごとにローテートするので、例えば内科での担当患者さんが手術になっても手術には入れないことがありました。隠岐病院では救急外来から手術まで全ての過程に関わることができたのが良い経験になりました。
また、隠岐病院がある島からさらに離れた島にある島前病院に行かせていただく機会がありました。島前病院では関節エコーで有名な整形内科の先生がいらっしゃり、筋肉勉強会という超マニアックな勉強会をされています。島前病院は隠岐病院よりさらに規模が小さく、内科の先生が整形系の疾患なども含めて全て診療されており、深く・広い知識を持った医者が必要とされていることを目の当たりにしました。
研修の最後には院内での症例報告会があり、当院の内科合同カンファレンスと同じような形式での発表がありました。私は非胆石性・非アルコール性の再発性急性膵炎の症例発表をしましたが、発表の機会をもつことで一つの症例に対する深い考察ができました。
医学的に学ぶことも多かったですが、隠岐での研修で一番楽しみにしていたのは島の方々との交流でした。島の方々は想像以上に優しく、寛大で、自分のことよりも他人のことを気遣っている方が本当に多いように感じました。長い間診させていただいた患者さんやお世話になったスタッフの方とのお別れの時は思わず涙がこぼれてしまいました。1ヶ月だけとは思えないほど本当に深く関わり合うことができました。
病院のスタッフの方々は隠岐の名所やお店に連れて行って下さいました。ほぼ毎日のように飲みに連れて行って下さり、1ヶ月間で飲んだ回数が人生で一番多い1ヶ月になりました。やはり日本海の魚介類は格別で、お刺身が食べたくなくなるほど美味しい魚介類をたくさん頂きました。滞在中、両親が隠岐の島まで遊びにきたのですが、両親も隠岐の島の食事には感動しきりでした。私はタイミングが合わずいけなかったのが残念でしたが、有名な『隠岐誉』という日本酒の酒蔵見学に行けることもあるそうです。
また、救護班としてマリンスポーツのイベントに参加した際に知り合ったシーバード(マリンスポーツのボランティア団体)の方々とのつながりで夏休みにもう一度隠岐を訪ねることができました。また、島で偶然知り合った外国人とも仲良くなり、一緒に登山やキャンプをするなど、交友の輪も広がりました。
隠岐での研修の1ヶ月を振り返ると思い出が滝のように溢れ出してくるほど、毎日が充実していました。離島病院で島の医療に携わるのも医者としての一つの働き方として面白いだろうなと感じると同時に、深く広い知識を持った総合内科医の必要性を感じました。
今回の離島研修で得た知識や感じたことを今後の医者人生に役立て、より良い診療ができる医師を目指そうと思います。
最後になりましたが、お世話になった隠岐病院のスタッフの方々、島前病院のスタッフの方々、シーバードの方々、離島研修を実現させて下さった関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
~隠岐病院研修を終えて~ 初期研修2年目 T.N
当院では、臨床研修プログラムの一環として2017年度から地域医療研修の中で三木、小野、加東市内の病院、診療所の先生方のもとで勉強させていただくプログラムに加えて、隠岐病院での研修も可能となりました。隠岐病院は、コウノドリの地域医療編の舞台になった病院であり島根県の離島にある115床の病院です。北播磨総合医療センターからは、飛行機を利用して3時間ほどの距離にあります。
隠岐病院では、他の病院からの研修医1名と共に2人で研修を行います。基本的には、午前中の内科外来と救急外来を交互に担当します。自分が担当した患者さんが入院する場合には、入院後も担当医として治療に参加します。また、胃カメラや大腸カメラも行っており積極的に診療に参加できる体制が整っています。心筋梗塞や重度の交通外傷の場合は、ドクターヘリにて島根県の病院に搬送します。普段の研修では、内科外来を担当する機会はないため退院後のフォローを自分で行えたことにより多くのことを学ぶことができました。また、健診異常といった普段診察することのない領域の研修を行うことができる点も特徴です。
平日の勤務終了後には、港近くの居酒屋で海の幸を堪能できます。また、週末には島内の行事に参加させていただく機会があり、しげさ踊りパレードに参加させていただきました。祭りに参加することで、病院内の先生方のみならずコメディカルの方や消防の方ともお話することができてとても勉強になりました。
普段と違う病院で研修を行えることは、とても貴重な機会です。食事もおいしく、新たな同期の仲間もできました。今後も連携が続いていくと思うので、皆さんも隠岐病院で研修してみませんか。
講演会レポート
平成29年6月9日(金)地域研修(離島研修)でお世話になっている隠岐広域連合立隠岐病院 加藤 一朗先生を講師としてお迎えし「離島発 女性の診かた」と題して当院で講演会を開催いたしました。研修医も聴講し、加藤先生との楽しい時間を過ごしました。
研修医活動報告
平成30年度
初期研修医2年目のS先生が、昨年度に引き続き、自身の母校である小野高等学校の科学総合コース1年生を対象としたコースセミナーで講師をし、心肺蘇生法の講義を行いました。皆さん真剣に先輩からの講義を受け、技術を学びました。
平成29年度
初期研修医1年目のS先生が、自身の母校である小野高等学校の科学総合コース1年生を対象としたコースセミナーの講師として講義依頼を受け、後輩に熱い講義を行いました。
平成28年度
初期研修医2年目のF先生が、自身の母校である小野高等学校の科学総合コース1年生を対象としたコースセミナーの講師として講義依頼を受け、後輩に熱い講義を行いました。
みなさん先輩の話に熱心に耳を傾け、真剣に先生の言葉を書き留めていました。