呼吸器内科では、肺癌、呼吸器感染症(肺炎・肺結核・非結核性抗酸菌症)、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患等の呼吸器疾患全般にわたって、診断・治療を行っています。肺癌などの肺悪性腫瘍、非結核性抗酸菌症を始めとする慢性呼吸器感染症、気管支喘息等のアレルギー免疫疾患、肺気腫などによる慢性閉塞性肺疾患などは、増加傾向にあります。
肺癌は、喫煙や高齢化と関係のある疾患で、悪性腫瘍の中でも増加しており、入院数の最も多い疾患となっています。手術、化学療法、放射線治療などが選択されます。進行期肺癌に対して多種多様の抗がん剤が使用できるようになり、患者さん個人に対応した治療が可能になってきました。QOL(生活の質)の改善も目標であり、種々の症状に対する緩和ケアーも肺癌診療の一部となっています。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、喫煙や高齢化と関係があり、最近注目されている疾患です。CT検査、肺機能検査を用いて診断していきます。最近では吸入薬剤や在宅酸素療法も行われており、QOL(生活の質)の改善を目標としています。
気管支喘息は発作入院が減少してきています。吸入ステロイド療法により良好なコントロールが可能となってきています。
当科では、地域の診療所の先生方からの紹介患者さんが来院され、診療所へ紹介させていただく患者さんも増加しており、紹介、逆紹介を通じて連携して診療しています。紹介受診を基本としていますので、なるべくかかりつけ医院の紹介状をご持参下さいますようお願いいたします。
毎週水曜日午後に「禁煙外来」を開設しています。
完全予約制のため、1階外来10番ブロックにお越しのうえ、ご相談ください。今後の治療方法について担当看護師より説明や問診を受けていただきます。治療内容に同意された方は初回外来の予約をさせていただきます。
禁煙外来では、喫煙状況や離脱症状に関する問診、ニコチン摂取量の客観的なモニタリングと結果説明、禁煙継続にあたっての問題点の把握やアドバイスなどを行います。
また、現在使用可能な禁煙治療薬は、ニコチンパッチ(医療用)です。チャンピックスという内服薬もございますが、現在当院では使用できません。
保険診療として禁煙治療が提供できるのは、下記①~④のすべての条件を満たす喫煙者です。場合によっては自費診療となる場合がございます。
① TDSというタバコ依存の問診テストが5点以上
② Brinkman index(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上
③ 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療プログラムへの参加を希望
④ 初回外来、その後2、4、8、12週後に受診可能
高齢者への根治的同時化学放射線療法とデュルバルマブによる地固め療法の検討(令和6年4月2日承認)
関節リウマチに伴う呼吸器病変の検討(令和5年7月25日承認)
多機関共同研究「PD-L1 TPS陰性もしくは低発現の進行再発非小細胞肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬治療の検討」(令和5年4月14日承認)
「アレルギー性気管支肺真菌症 第2回全国実態調査」への症例登録について(令和3年12月13日承認)
進展型小細胞肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬併用化学療法における肺障害の発症と背景肺の間質性陰影についての観察研究(令和3年7月6日承認)
オシメルチニブ1次治療の薬剤性肺障害発現頻度を含めた安全性と有効性の多施設検討(令和3年7月6日承認)
気管支鏡検査の安全性に関する観察研究(令和元年12月13日承認)
抗酸菌症に対する治療選択、治療経過に関する観察研究(平成31年4月5日承認)
・西村病院長の執筆が掲載されました。
40歳からの、健康学第150回 「睡眠時無呼吸症候群」(co・opステーション7 通巻417号 2023JULY 抜粋記事)
氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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西村 善博 (にしむら よしひろ) |
病院長 | 1983 |
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高月 清宣 (たかつき きよのぶ) |
感染対策部長兼呼吸器内科部長兼診療科長兼呼吸器センター長 | 1986 |
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松本 正孝 (まつもと まさたか) |
呼吸器内科部長 | 2002 |
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河野 祐子 (こうの ゆうこ) |
呼吸器内科部長 | 2002 |
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桂田 雅大 (かつらだ まさひろ) |
主任医長 | 2007 |
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伊藤 彩希 (いとう さき) |
医員 | 2018 | |
森川 真帆 (もりかわ まほ) |
医員 | 2019 | |
百道 光亮 (ひゃくどう てるあき) |
専攻医 | 2020 | |
小島 直之 (こじま なおゆき) |
専攻医 | 2022 |