当科では地域の基幹病院としての役目を果たすために、患者さんの皮膚のあらゆる悩み事(皮膚病)に迅速に対応することを心がけています。また、患者さんご自身は気にしていなくても、他の病気で診てもらっている診療科の医師が皮膚の診察も必要と考えた場合に診察することもあります。特に頻度が高い湿疹・皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎など)、蕁麻疹、痒疹、炎症性角化症(乾癬など)、皮膚腫瘍、皮膚感染症(蜂窩織炎、帯状疱疹など)などの診療に力を入れております。これらの疾患につきましては、初診時おいて正確な診断・病態を把握するために、皮膚生検を積極的に行うようにしています。一方、治療におきましては、それぞれの患者様・疾患に最も適した治療法を、薬物療法、手術療法、光線療法などの治療法から患者さんの背景を考慮した上で、選択して治療を行っています。
初診時おいて正確な診断・病態を把握するために、皮膚生検(病変の一部を切り取り顕微鏡で観察する検査)、画像検査(皮膚エコー)を積極的に行うようにしています。
患者数は多いものの、これまであまり良い治療法がなかった皮膚疾患(乾癬やアトピー性皮膚炎)に対して、近年、非常に効果が高い注射薬による治療法が登場し、患者様の満足度も高くなっています。注射による治療の一部は学会から承認を受けた病院でしか行うことはできませんが、今後当院も承認施設に認定され注射治療を行えるようにしたいと考えております。
注射薬による治療
乾癬 注射薬による乾癬の劇的改善
当科では、患者様の皮膚疾患の経過を確認・保存するために、必要に応じて病変部の写真を撮るようにしています。適宜、患者さんと医師の両方が撮影した写真を見て治療効果をお互いに客観的に判定するようにしています。また、たとえ軽症皮膚疾患であっても、治癒が確認されるまで必ず予約を取りながら診療を継続するようにしています。
氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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岡 昌宏 (おか まさひろ) |
皮膚科部長兼診療科長 | 1986 |
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