臨床工学室は病院本館の3階に位置し、人の生命につながる機能すなわち呼吸、循環、代謝などの機能を代行する生命維持管理装置の操作を医師の指示のもと行い、同時にその機器の保守・点検・管理を業務としています。
当医療センターの血液浄化センターは8床で運用しており、検査や手術による入院中の患者さんや、これから透析治療をされる患者さんを対象に透析治療を行っています。また血漿交換や吸着などのさまざまな血液浄化療法も行っています。
患者さんへ安全な治療を提供できるよう機器のメンテナンスや透析液の清浄化なども日々管理しています。
心臓手術等に用いる人工心肺や不随する心筋保護装置、自己血回収装置等の操作を実施しています。鏡視下MICS(低侵襲心臓手術)症例にも多く携わっています。
〈人工心肺対象治療〉
弁膜症治療
・AVR MVR(MVP) TAP
冠動脈治療
・CABG(OPCAB、Beating、Arrest)
大血管治療
・人工血管置換術
不整脈治療
・Maze手術 PVI 左心耳切除術 左心耳閉鎖術
その他
・心臓腫瘍摘出術 心臓修復術 肺血栓除去術etc
Hybrid手術室にて清潔操作(Balloon、弁のセッティング)やペースメーカー操作、トラブル対応(ECMO、人工心肺)等を実施しています。
泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科にて使用するda Vinci systemの準備、トラブル対応等を実施しています。
術中の補助循環(IABP、Impella、ECMO)管理、アイノフロー導入、RFAの操作を実施しています。また手術室内の医療機器の点検、修理対応、トラブル対応を行っています。
冠動脈造影(CAG)や冠動脈インターベンション(PCI)時に使用する機器の操作を行っています。
・フィジオロジー検査(iFR、FFR)
・イメージングデバイス(IVUS、OCT)
・イメージングデバイス(IVUS、OCT)
心臓植込みデバイス(ペースメーカーなど)の植込み時の立ち会いやフォローアップ外来、遠隔モニタリング業務を行っています。
アブレーション時の電気生理学検査装置(EPワークメイトClaris)や3Dマッピングシステム(EnSite)の操作を行っています。
当医療センターの集中治療室はICU10床、HCU20床の計30床で運用しています。
主な業務内容は生命維持管理装置(IABP・Impella・ECMO)の導入・離脱・搬送、 急性血液浄化療法(HD・CRRT・PMX・PE・PA)の導入・治療中の管理、アイノフローの導入、搬送、人工呼吸器の管理・搬送を行っています。
また、人工呼吸器装着患者を対象としたRST回診にも参加しています。
RRS(院内迅速対応システム)の一員として活動を行っています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療の1つとしてCPAP治療を行います。
主な業務としてはCPAPの導入・設定変更、CPAP外来患者の遠隔モニタリングを行っています。
在宅酸素療法・在宅NPPV・在宅人工呼吸器の導入なども行っています。
当医療センターでは約3400台の医療機器を管理しており、安全に使用できるよう日々点検・修理を行っています。
主看護師向けに医療機器の勉強会を院内・院外ともに定期的に開催しています。
医療機器購入に関しては、選定など積極的に携わっています。
・Fifth-time redo mitral valve replacement via right thoracotomy under systemic hyperkalemia cardiopulmonary bypass without aortic cross-clamp J Extra corpor Technol.2023 Dec;55(4):201-205.