リウマチ・膠原病センターでは、関節リウマチやその他の膠原病に対し、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーションを適切なタイミングで行い、少しでも患者さんの機能維持、改善が得られるよう、内科、整形外科、理学療法士、作業療法士、リウマチケア認定看護師などで連携をとり治療にあたっています。特に患者さんの多い関節リウマチでは発症後2年以内に急速に進行することが知られており、関節軟骨の破壊が起こってしまったものについては修復することが難しいため早期発見・早期治療が必要となります。早期発見については抗CCP抗体などの免疫学的検査も重要ですが、当医療センターでは内科医師を中心に関節エコーによる関節評価を導入し、早期発見に努めています。また近年、生物学的製剤などの薬物療法の進歩により、関節破壊防止を目指した治療も可能となってきていますが、当医療センターでは内科医師を中心に関節エコーを用いてリアルタイムでの疾患活動性の評価、治療判定効果を行いながら薬物療法の方針決定を行っています。また、関節破壊が進行してきたり、腱断裂が起こり機能障害を起こした患者さんに対しては、適切なタイミングで人工関節、関節形成術、関節固定術、腱移植術、腱移行術などを行い、患者さんの抱くLife imageからの要求に少しでも応えられるように努力しています。また疾患に対する不安や治療に対する心配を少しでも和らげるように、当医療センターにはリウマチケア認定看護師が常駐し、様々な情報を提供するようにしています。その他の膠原病治療におきましても様々な全身合併症を伴うことが多いため、各科との連携を緊密にし、合併症のリスクを減らせるよう努力しています。
リウマチ・膠原病内科、整形外科、血液・腫瘍内科、皮膚科、リハビリテーション科