一つの病気の治療には診療部(医師)だけでなく多くの職種の協力が必要不可欠です。看護部や診療支援部(薬剤部・リハビリテーション部・栄養管理部・臨床工学士・放射線部・検査部・眼科歯科支援室)などが連携し、個々の患者さんの治療を予定通り実施できるように支持することが重要です。その中の一つに患者さんの口腔環境の改善と安定を目的とする口腔機能管理センターがあります。
「口腔機能管理」とはいわゆる「口腔ケア」とほぼ同義語で、機械的歯面清掃・口腔粘膜清掃・予防処置・清掃指導などを中心とした、口腔を一単位とする機能管理を指します。
当院の口腔機能管理センターでは専門的な知識と経験を有した歯科衛生士が中心となり、悪性腫瘍や心血管系疾患に対する全身麻酔手術・がん化学療法・放射線療法・緩和医療などの患者さんを対象とする口腔機能管理を行っています。その大きな目的は原疾患(医科)の治療経過の中で口腔内の有害事象が生じることなく、また生じてしまった場合でも適切に対応し、潤滑に治療完遂できるように支持することです。
具体的な目的としては下記の事項があります。