『侵襲(しんしゅう)』とは、治療行為に伴う患者様の身体への負担を意味します。手術は治療行為ですが、身体には負担がかかります。そのため、重い持病をお持ちの方や高齢者では、手術が難しい場合もありました。
当部門では、手術の負担を最小限にしつつ、治癒に必要十分な病巣の切除を行う低侵襲手術(体に優しい手術)を追及しています。傷を小さくする腹腔鏡手術、ロボット手術はもちろん、病気や進行の程度に応じて切除する範囲を最小限にすることや、皮膚の切開部の工夫(臍を切らない)などにより手術による負担を軽減します。これらの様々な工夫を組み合わせることで患者様の負担を減らし、病気が根治することはもちろんのこと、早期の退院・社会復帰を実現させています。
当部門は外科と連動しており、消化器癌の手術を主に、良性疾患や緊急手術においても低侵襲手術で対応しています。
低侵襲手術を実現するためには、腹腔鏡手術、ロボット手術にも精通する必要があります。
当部門は下記の専門性の高い資格を有すスタッフにより構成されています。
私自身は2010年に三木市民病院に赴任して以降、15年に渡って北播磨医療圏で外科診療に従事してきました。その間、様々な経験をさせて頂く中で、低侵襲手術に必要な技術、資格を取得させて頂きました。また、北播磨医療圏の患者様の特性(年齢層、持病、疾患分布、進行度等)を十分に理解しており、当医療圏に適合した最新の手技を導入してきました。今後も北播磨医療圏の患者様に利益があると判断した手技は、安全性を十分に確認した上で積極的に導入し、患者様の個々の状態に応じた体に優しい低侵襲手術を提供させて頂く方針としています。
氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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御井 保彦 (みい やすひこ) |
先端医療センター長(低侵襲手術部門)兼診療部外科部長兼消化器外科部長兼乳腺外科部長 | 2005 |
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