2018年12月に脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、rt-PA静注療法・機械的血栓回収療法などの急性期脳卒中診療体制の整備が開始され、2019年9月に当院が一次脳卒中センター(PSC)に認定されました。その後の実績や診療体制をもとに、2020年10月に常時(24H/7D)機械的血栓回収療法を行える施設としてPSCコア施設に認定されました。
2021年7月に改訂された「脳卒中治療ガイドライン2021」で、急性期脳梗塞に対するrt-PA静注療法および機械的血栓回収療法は「グレードA」として強く推奨されており、「行うべき治療」とされました。デバイスの進歩により再開通率が向上してきており、患者さんの機能予後を左右する大きな要因である発症から再開通までの時間をいかに短縮していくか日々検証を重ね、地域医療に貢献してまいりたいと考えています。
我々の最大の使命は北播磨地域の脳卒中対策と考えており、脳神経外科と脳神経内科・リハビリテーション科が協力して脳卒中急性期治療に携わる体制を2013年の当院開院当初より継続しています。脳卒中の急性期治療およびその後のリハビリテーションをストローク・ケア・ユニット(SCU)を中心とした専門病棟で行っています。
発症から再開通までの時間短縮を目指し、令和4年7月より超急性期脳梗塞患者に対して救急隊からのホットライン(血栓回収プロトコール)を導入した結果、令和5年度は来院から血栓回収までの時簡短縮が得られました。今後もプロトコールの見直し・改良を行い、さらなる時間短縮を目指し、患者さんの機能予後改善につなげたいと考えています。
氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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三宅 茂 (みやけ しげる) |
脳神経外科部長兼診療科長兼先端医療センター長(超急性期脳卒中治療部門)兼脳卒中・神経センター長 | 1993 |
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濵口 浩敏 (はまぐち ひろとし) |
脳神経内科部長兼診療科長兼先端医療センター副センター長(超急性期脳卒中治療部門) 脳卒中・神経センター副センター長兼認知症センター長 |
1996 |
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小田 哲也 (おだ てつや) |
脳神経内科部長 | 2002 |
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山本 大輔 (やまもと だいすけ) |
主任医長 | 2004 |
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今堀 太一郎 (いまほり たいちろう) |
主任医長 | 2005 |
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髙田 真利子 (たかた まりこ) |
主任医長 | 2007 |
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岡山 公宣 (おかやま きみのぶ) |
医長 | 2011 |
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榎波 はる霞 (えなみ はるか) |
医長 | 2017 |
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西井 陸大 (にしい りくお) |
医員 | 2018 | |
矢幡 悟大 (やわた ごだい) |
医員 | 2019 | |
中安 翔一 (なかやす しょういち) |
専攻医 | 2020 | |
瀬戸 要 (せと かなめ) |
専攻医 | 2022 | |
前田 一郎 (まえだ いちろう) |
専攻医 | 2022 |