外来受付時間
詳しくは、外来診療日程表及び
休診・代診のご案内をご覧ください。
初診受付
8:30~11:30 (月~金)
再診受付
8:00~11:30 (月~金)
休診日
土・日・祝日・年末年始
※午後は予約のみの診療となります。
新型コロナウイルス感染症
における対応について
病院機能評価
認定取得
国指定地域がん診療
連携拠点病院
輸血機能評価
認定制度
日本脳ドック学会
脳ドック認定施設
兵庫県三木市 兵庫県小野市

病院情報の公表

DPCデータを用いた病院情報の公表

DPCデータを用いた病院情報の公表

DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた病院情報の公表を作成し、市民の皆さんに情報公開をすすめています。
この病院情報の公表によって当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。

 

DPC(診断群分類別包括制度)とは

入院患者さんの病気とその症状を基に国で定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。

 

病院情報の公表とは

病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し示したものです。
病院指標を評価、分析することによって医療の質の向上を図っていきます。

 

集計条件及び集計方法

  • 集計期間
    令和5年4月1日~令和6年3月31日
  • 対象者
    • 上記集計期間中の退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者。
      集計期間内に同一人物が複数回入退院した場合、延べ患者数として数えます。
       (例)6月1日に入院し、その後退院。9月1日に入院し、その後退院。
        ※この場合、患者数は”2人”として数えます。
    • 医科保険適用患者(公費、生活保護患者を含みます。ただし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者は対象外です。)
    • 入院した後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外です。
    • 臓器移植(『厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(令和6年厚生労働省告示第101号)』に規定)は集計対象外です。
  • 患者数
    個人情報が特定できないようにするために、指標のなかで10未満の数値は「-」と表示しています。
  • 在院日数(自院)
    入院日から退院日までの日数
    (同一疾患の7日以内の再入院は、最初の入院の在院日数と再入院による在院日数との合計日数です。)
     (例)7月1日入院、7月5日退院
      ※この場合、在院日数は”5日”として数えます。
  • 年齢
    最初の入院開始時点としています。

 

令和5年度 北播磨総合医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

 

2-1 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 

2-2 医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の最近培養実施率

 

2-1 病院指標

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード


当院の一般病棟を退院された患者さんの入院時年齢で、10歳刻みの年齢階級別に集計しました(90歳以上を1つの階級として設定)。
退院患者さんを年齢階級別に集計することにより、当院の患者構成や特徴をある程度知ることができます。

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 754 173 160 262 479 884 1,570 3,361 2,231 411
地域医療の中核病院として質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
特に60歳以上を占める割合が約7割を占め、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード


症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)を、各診療科別に集計しました。
項目はDPC14桁分類に対する症例数、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢、患者用パスの有無で、各診療科別に上位5つを掲載しております。

☆指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

  • DPC14桁分類(DPCコード)
    診断群分類を表すコードです。医師によって決定される主病名と、一連の入院期間中に行われた医療行為の組み合わせによって分類されますので、同じ主病名でも医療行為が違えばDPCコードも異なります。14桁の数字はすべてに意味をもち、全国共通のコードとして使用されております。
  • DPC名称
    主病名についてどのような医療行為を行ったかを表します。
  • 平均在院日数
    入院中の在院日数を症例毎に集計し、その値を症例数で割った平均値です。
    ※以降の指標でも同様です。
  • 全国平均在院日数
    厚生労働省より公表されている、全国DPC対象病院の令和5年度における平均在院日数の平均値です。
    ※以降の指標でも同様です。
  • 転院率
    該当する症例数のうち、当院から他病院に移動して入院継続(転院)することになった患者さんの割合です。
    ※以降の指標でも同様です。
  • 患者用パス
    入院時に患者さんにお渡しするクリニカルパスの略です。
    クリニカルパスとは、治療や看護の手順を標準化し、診療の効率化を図る入院診療計画で、検査・治療・手術・ケアなどの内容を時間軸に沿ってスケジュール表(パス表)にまとめたものです。(症例によってクリニカルパスは異なります)
    ※以降の指標でも同様です。

 

総合内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 21 14.52 13.52 33.33 82.48  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 13 15.38 20.60 61.54 84.92  
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 12 11.42 12.88 16.67 81.67  
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 5.64  
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 8.55  
入院患者の疾患内訳では尿路感染症と呼吸器感染症が多くなっています。高齢の患者さんが多く複数の疾患を持ち合わせている場合が多いため、個々の患者さんの状態に応じた療養環境を提供できるよう他職種のスタッフとも連携をとり検討を行っていますが、重症化しやすいため入院期間が長くなりやすい傾向にあります。
不明熱や複数の基礎疾患をもつ患者さんなど総合的な診療が必要な患者さんに迅速に対応することが当科には求められており、複数の診療科と連携をとりながら患者さんの病態に合わせて総合的な診療を行っています。
※DPCコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等21あり 64 11.34 13.99 6.25 69.94  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 10.31 13.15 7.69 70.92  
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 10 12.40 19.00 10.00 80.40  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.52  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等2なし 10.66 あり
あり
糖尿病悪化の原因や合併症の精査および治療に加えて、糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群などの急性代謝失調症、感染症に伴うシックデイ、低Na血症や高Ca血症などの電解質異常等、総合的に全身管理を要する様々な患者さんの緊急入院が多く、積極的に対応しています。また他診療科で入院治療中の患者さんであっても、血糖管理は感染や創傷治癒等の観点から非常に重要ですので、併診にて血糖コントロールを行っています。一方、内分泌疾患による2次性高血圧症や甲状腺・下垂体・副腎疾患等に対しても、専門的な診断と治療を行っています。
※DPCコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 274 4.24 4.57 1.09 68.66 あり
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 124 8.34 11.54 7.26 74.02 あり
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 116 3.28 4.26 0.86 74.31 あり
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 112 12.91 17.38 22.32 84.41  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 111 8.32 9.77 3.60 79.49 あり
あり
あり
当科では頻脈性不整脈と虚血性心疾患が入院の多くを占めています。特に前年度に引き続いて心房細動などの頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の患者さんがさらに増加しています。アブレーション治療により多くの患者さんが不整脈の悩みから解放されるようになっています。
また狭心症及び急性心筋梗塞等の虚血性心疾患に対して、当科では多くの患者さんに冠動脈インターベンション治療(ステント留置術等)を行っています。約半数は救急搬送された緊急症例であり、救命治療に大きな貢献を行っています。平均在院日数も短く、多くの患者さんが回復されています。
最近は高齢者の心不全が多くなっておりますが、特に大動脈狭窄症に伴う心不全患者さんには積極的に経カテーテル大動脈弁置換術を行い、軽快退院されておられます。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 45 7.11 8.33 4.44 72.56  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 34 14.47 18.65 23.53 75.65  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 25 2.00 2.03 0.00 59.20 あり
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 21 8.90 13.59 9.52 76.14  
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 18 22.17 18.83 11.11 75.78  
肺悪性腫瘍は、喫煙や高齢化と関係がある疾患で悪性腫瘍のなかでも増加しており全悪性腫瘍の中で死因第1位となっております。治療は遺伝子診断に基づいて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬や殺細胞性抗癌剤の組み合わせ治療により高い奏効率、長い奏功期間が得られています。呼吸器外科と連携をとりながらの手術療法や放射線治療も含め肺悪性腫瘍の集学的な治療を行っております。間質性肺炎も難治性疾患でありますが、患者さんの生活の質も考えた治療を行っております。肺炎などの感染症治療や睡眠時の無呼吸に対して簡易診断から精密診断、治療も行っております。地域の医療機関であるかかりつけ医の先生方とも連携して診療を行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 292 2.06 2.61 0.00 67.90 あり
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 159 6.38 8.75 6.29 74.39  
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 70 8.20 7.61 2.86 75.13 あり
あり
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 49 7.98 11.65 4.08 72.98  
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 44 6.55 6.45 0.00 70.66 あり
当科の1位は内視鏡的大腸ポリープの粘膜切除術目的での入院になり消化器内科全体の約2割になります。
良性疾患から悪性疾患まで多種多様な疾患に幅広く対応し、特に膵胆道領域、消化管領域に対する内視鏡的診断治療を中心に専門性の高い診療を心掛けております。特に胆管・膵管結石や膵胆道腫瘍に対するERCP/EUS関連手技を駆使した内視鏡的診断治療、早期消化管癌などに対するESDの症例数は同規模病院に比べて多く施行しています。胆石発作や吐血・下血・急性胆嚢炎、急性膵炎などの急患が多いため24時間365日緊急入院や緊急検査治療がおこなえるよう対応しております。また、人間ドック用に全国に先駆け膵臓オプションも追加しております。

血液・腫瘍内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 19 8.74 9.62 10.53 70.84 あり
あり
あり
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等29あり 16 13.31 12.88 18.75 72.13  
090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 12 3.00 5.68 0.00 53.33  
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 12 3.00 3.51 0.00 51.75  
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等25あり 11 22.27 19.61 9.09 73.91  
地域の中核病院という立場から外来・入院加療の受け入れを継続・推進しております。
入院化学療法の患者さんの中で外来での治療が可能と思われる患者さんに対しては、積極的に外来での化学療法への移行を進めています。
分子標的療法などの新規薬剤による治療も積極的に取り入れております。
また、外科と連携をとりながら乳がん、固形がんのがん薬物療法を行っています。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 8.44 11.49 8.20 58.38 あり
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 46 15.13 19.94 2.17 56.96 あり
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 19 12.58 13.81 0.00 72.26  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 6.33 7.57 0.00 70.72 あり
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 11 4.55 8.09 0.00 60.55 あり
腎臓専門医の少ない北播磨医療圏における慢性腎臓病診療における課題を発見し克服していくことを心掛けております。検尿異常や急激な腎機能低下に対し、必要であれば腎生検を積極的に行い、可逆性のある腎疾患を見逃さないように努めております。
また、北播磨医療圏では血液透析を選択される患者さんが多く、腹膜透析や腎移植の普及も課題となっています。保存期の時点で腎代替療法に関して十分な説明と情報提供を行い患者さんやそのご家族とともに患者さんにあった腎代替療法を選択していくことを目指しております。そのため、外来看護師による指導外来も立ち上げ多職種からの情報提供を行い、より深く病気を理解し治療に参加できるよう、心掛けています。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 53 14.09 15.70 43.40 75.68  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 37 12.27 15.57 37.84 73.89  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 26 6.50 7.19 15.38 56.00  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 14.52 19.09 40.00 68.76  
010060x2990001 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 25 3.72 6.03 0.00 69.88  
脳神経外科と共同で脳卒中診療体制を確立し、一次脳卒中センターコア施設、超急性期脳卒中治療部門、脳卒中・神経センターとしてrt-PAや血栓回収療法などの超急性期脳梗塞治療を行っております。
また、急性期から病型に応じた治療を行うとともに、原因精査も併せて行います。
当院に入院されている脳梗塞患者の平均年齢が約75歳ということもあり、片麻痺などの後遺障害が比較的高率に残存し、リハビリ目的での転院割合が多くなっております。
てんかん発作を起こされた患者さんの治療に対しては薬物療法による内科的治療を行います。
頭痛・めまい・しびれなどに対しても専門的立場から評価を行い、検査・治療を行います。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 205 5.49 5.96 1.46 1.83 あり
030270xxxxxxxx 上気道炎 62 4.24 4.72 0.00 3.39  
080270xxxx1xx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 55 1.07 2.12 0.00 2.91 あり
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 49 6.04 6.37 6.12 2.88  
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 42 3.95 3.56 0.00 2.60  
肺炎や急性気管支炎などの呼吸器感染症が最多です。RSウィルス感染症などの乳幼児への流行は、近年は季節を問わず発生しています。
産婦人科と連携し出生後の哺乳不良、低血糖症、黄疸等で処置を要する新生児の治療に対応しています。
ノロウイルスやロタウイルスなどによる胃腸炎は感染力が強く、容易に脱水症をおこすため乳幼児から学童まで幅広い年齢の児の入院に対応します。
感染症はすべて個室管理とし入院後の感染拡大を予防しています(入院後の新たな感染症発症は皆無でした)。
同胞の入院にも無理なく対応しています。また、専門用語を使わずできるだけ平易な言葉で分かりやすい説明を心掛けています。

リウマチ・膠原病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 16.54 14.23 4.17 72.42  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 18.65  
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし 15.40 あり
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 34.37  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 20.60  
当科では、北播磨地区のリウマチ膠原病疾患の基幹病院として外来診察室に関節超音波機器を導入しリアルタイムで関節を含む軟部組織病変の評価、診断・治療経過観察を行っております。関節リウマチ治療には生物学的製剤/JAK阻害薬の導入やコメディカルスタッフとも協力して教育入院の導入及び外来における教育入院退院後の理解度調査、登録リウマチケア看護師による注射指導を含めた様々な情報提供を患者さんに行っております。2019年4月よりリウマチ・膠原病センターを設立し、兵庫県の専門中核病院として向上を目指し、遠方地域との診療連携にも取り組んでいます。コロナ禍を考慮し、2021年1月より当科ではオンライン診療の体制を完備し、患者さんのニーズに合わせた専門診療も行っております。
※DPCコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 146 4.11 4.55 0.00 70.47 あり
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 50 12.62 15.12 6.00 72.20 あり
あり
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 49 11.67 9.88 0.00 61.53 あり
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 6.21 6.87 9.30 66.88 あり
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 37 4.68 5.98 0.00 57.54 あり
当科では、腹腔鏡下手術などの低侵襲手術を導入しています。鼡径ヘルニア、胆石症、胆嚢炎症例に対しては、多くの症例で腹腔鏡下手術が行われています。結腸癌手術においても約80%以上で腹腔鏡下手術で行われています。この様な低侵襲手術では術後の回復が早く、入院期間の短縮にもつながっています。乳癌症例は増加しており、北播磨圏域唯一の乳腺外科として良質な乳腺診療の提供を心がけています。予定手術ではクリニカルパスを導入し、在院日数の短縮に努めております。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 59 11.31 9.89 0.00 71.19 あり
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 10.05 9.54 0.00 35.25 あり
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 8.89 9.17 5.56 61.17  
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28.24  
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 10.81  
当科での肺悪性腫瘍に対する手術は基本的に鏡視下での手術ですが、その平均在院日数は、全国平均に比べ若干長い傾向にあります。その理由は、退院をせかされること無く、自信を持って家で過ごすことができるまで入院を希望する患者さんが多いからと思われます。
※DPCコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 49 15.10 21.52 10.20 69.22 あり
あり
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 21 13.81 14.70 19.05 80.33 あり
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 19 16.37 21.38 21.05 75.74 あり
050161xx97x1xx 大動脈解離 その他の手術あり 手術・処置等21あり 15 28.20 28.09 26.67 74.20  
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 15 9.47 10.42 13.33 81.67 あり
地域の中核病院としての役割を担うべく成人循環器疾患の全分野を対象に治療を行っております。単独冠動脈バイパス術(CABG)は26例(内10例は人工心肺なし)、弁膜症手術は88例(僧帽弁形成術41例)でした。低侵襲心臓手術(MICS)は91例(大動脈弁16例、僧帽弁53例、CABG15例)と全国的にも有数の症例数で、弁膜症手術のほとんどを3D内視鏡MICSで行っています。全開心術160例のうちMICSが57%を占めており、低侵襲手術を日常的に実践しています。非解離の大動脈瘤手術は胸部・胸腹部を合わせて26例で、急性大動脈解離手術は20例でした。腹部大動脈瘤は45例(内30例がステントグラフト内挿術)でした。末梢動脈疾患(急性閉塞、重症下肢虚血の患者さんなど)については形成外科とも連携して治療を行っております。下肢静脈瘤手術、内シャント手術も行っています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 75 18.96 25.50 81.33 82.27 あり
あり
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 64 21.34 19.55 37.50 69.09 あり
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 42 22.79 21.96 52.38 76.17 あり
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 36 3.31 4.76 0.00 55.50 あり
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 25 3.84 5.23 0.00 49.04  
地域の中核病院として救急患者に対応することはもとより、脊椎や上肢、膝・股関節などの関節の慢性疾患についても手術治療を中心に診療を行っております。
週2回スポーツ外来を設け、学生等の受診へ便宜を図っており、また脊椎外来では手術後の患者さんの定期的かつ専門的な経過観察も実施しております。
高齢の患者さんが転倒などで大腿骨を骨折された場合、在院期間が比較的長くなる傾向にあります。当院が事務局となって地域連携パスを適用し、地域の病院や診療所と綿密に連携をとり、患者さんの多くが手術後に継続リハビリを目的として、リハビリをより専門とする病院に転院され、機能回復に効果をあげています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 7.02 9.88 17.24 81.09  
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 39 3.03 2.95 0.00 68.51 あり
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 27 3.00 3.12 0.00 75.41 あり
010030xx03x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし 26 7.92 8.94 7.69 69.65 あり
010070xx02x2xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等22あり 19 6.53 11.63 0.00 78.53 あり
地域の中核病院として脳卒中や頭部外傷などの救急診療のみならず、ほぼすべての脳神経外科疾患に対応できるように体制を整えています。脳神経外科と脳神経内科が神経系ユニットとして連携しており、24H/7Hで神経疾患に初療から対応できる体制を構築しています。当院は一次脳卒中センターコア施設に認定されており、rt-PA療法や血栓回収療法などの超急性期脳梗塞治療に積極的に取り組んでいます。令和5年度の血栓回収療法の件数は53件でした。より質の高い診療レベルの脳神経外科治療を目指して最新の機器を用いたできる限りの低侵襲治療・より安全な手術を行えるよう心掛け、地域完結型の医療を提供できるように努力しています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 247 3.08 2.54 0.00 76.21 あり
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 104 5.87 4.46 0.00 76.42 あり
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 13 5.77 5.71 0.00 75.08 あり
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 12 8.67 7.81 0.00 64.50  
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 11 2.91 3.08 0.00 31.18  
当科1位は白内障の手術目的での入院となります。全体の約7割を占め、平均年齢も70歳を超えています。そのほか黄斑疾患、網膜剥離、緑内障などに対しても、手術加療を行っております。

耳鼻咽喉・頭頸部外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 70 4.87 6.02 0.00 58.14 あり
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 28 8.43 7.94 0.00 56.75  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 26 7.96 6.74 0.00 58.46  
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 26 7.19 7.53 0.00 14.50 あり
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 23 7.70 8.37 0.00 26.39 あり
当科で多い症例は鼻副鼻腔疾患、扁桃疾患などの手術対象症例です。
また、頸部腫瘍や甲状腺腫瘍等の手術症例も多く、頭頸部悪性疾患に対しては症例に応じて放射線治療や化学療法を組み合わせた治療を行っております。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 215 2.07 2.44 0.00 72.77 あり
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 85 5.94 6.59 0.00 75.65 あり
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 85 4.45 5.22 0.00 63.73 あり
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 84 12.30 11.19 0.00 70.86 あり
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 69 5.80 6.85 0.00 74.86 あり
外来検査は最先端の技術を駆使し、できる限り低侵襲な検査を迅速に行っております。
健康診断などで前立腺癌を疑われて、針生検を受けられる患者さんが多くなっています。
疾患により治療法の選択肢がありますので病状や治療法の長所・短所を十分に説明して患者さんやご家族に治療法を選択していただけるよう心掛けております。
毎週多数のロボット支援手術(前立腺癌、腎癌、膀胱癌、等)を行っております。尿路結石に対しては低侵襲手術(体外衝撃波結石破砕術、内視鏡レーザー砕石術)を行っています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 28 10.64 9.34 0.00 31.79 あり
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 18 11.94 7.89 0.00 73.78 あり
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 16 11.13 9.23 0.00 47.00 あり
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 9.68  
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 10.56  
当科では経膣手術あるいは小切開による手術に取り組んでおり、特に子宮脱手術は周辺地域より多くの紹介があります。治療成績も良好であり、ほとんど再発しない術式で行い患者さんから喜ばれています。また妊娠・分娩はほとんどが紹介患者さんのため、合併症や妊娠コントロール不良の症例が非常に多く、妊娠管理のための入院や帝王切開が増えていますが安心して出産できる病院を目指しスタッフとともに取り組んでいます。また、妊産婦健診以外にも産後ケアとして”にこにこ外来”を設け妊娠中から産後まで十分に看護・指導ができるようになっております。
外来では4Dエコー装置を導入しており胎児の動画記録を患者さんに提供できるようになり、婦人科検診では子宮内視鏡を導入し子宮内病変を早期に詳細に診察できるようになりました。
※DPCコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 34 2.00 2.82 0.00 77.50 あり
070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり 23 31.13 33.66 13.04 68.04  
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 3.59 4.63 5.88 35.82  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 12 4.33 7.22 0.00 81.75  
080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2なし 12 9.83 9.40 8.33 80.42  
当科で取り扱う疾患は先天異常や外傷、皮膚腫瘍、瘢痕の治療、乳房再建、美容等様々で全身に渡りますが、特に積極的に下肢難治性潰瘍の治療に取り組んでおります。2016年からは循環器内科、心臓血管外科を始めとする計8科よりなる重症虚血肢センターを立ち上げ、最適な治療を行うよう努めております。日本の下腿難治性潰瘍治療の先駆者となるべく努力しており、糖尿病性潰瘍患者を対象としたTKKT01の一般臨床治験(TKKT01-02)等、様々な研究に参加しています。

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード


癌の5大癌と呼ばれる、胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、肝癌の患者さんを集計しました(患者数は延患者数)。
UICC病期(ステージ)分類別、および再発に分けて集計しました(病期分類が0のものは集計対象外)。
病期分類が確定される前に亡くなられた場合等は、病期分類は「不明」となります。
傷病名が疑い病名だったものは集計対象外となっております。

※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

  • UICC病期分類
  • 国際対がん連合(UICC)に定められた原発巣の大きさと進展度(T)、所属リンパ節への転移状況(N)、遠隔転移の有無(M)の要素によって各がんを0期~Ⅳ期の5病期(ステージ)に分類するものです。(原発巣・・・がんが最初に発生した場所にある病巣)

 

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
  Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 74 23 32 36 10 1 8
大腸癌 49 48 64 43 33 1 8
乳癌 41 57 15 11 1 8
肺癌 36 22 31 123 31 30 1 8
肝癌 14 20 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌のうち、胃癌、大腸癌、肝癌は消化器内科、消化器外科、肺癌は呼吸器内科、呼吸器外科、乳癌は乳腺外科が主に担当しています。
進行癌や再発症例では、血液・腫瘍内科や放射線治療科とも協力して、手術治療に加えて化学療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行う場合があります。
胃癌や大腸癌のⅠ期の患者さんの一部では内視鏡切除を行うことで、外科手術を回避できる場合があります。健診や人間ドックでの早期発見による患者さんの負担軽減の試みが表れていると言えます。
乳癌についてはI期であっても手術、薬物療法、放射線療法の対象となり、血液・腫瘍内科や放射線治療科と共同して治療に当たります。
※件数が10件未満については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード


成人市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しました。
成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類システムを用いています。
この指標では、細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。
また、成人肺炎の指標なので、18歳以上が集計対象となります。
入院後発症の肺炎、一般病棟以外からの転入、他院からの転院も集計対象外となっています。

※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

  • 市中肺炎
    普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
  • 重症度
  • 重症度は「年齢」「尿素窒素(BUN)」「動脈血酸素飽和度(SPO2)」「血圧」の結果および「意識障害」を基準に沿って評価しその結果を合算したものになりますので、評価数値が高ければ重症となります。

 

重症度 患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 9.41 57.47
中等症 65 10.89 79.11
重症 23 15.48 81.39
超重症
不明
成人市中肺炎は高齢になるほど重症になりやすいことが分かります。平均在院日数は中等症より重症のほうが長くなっています。
治療は抗生物質だけでなく栄養管理等の全身管理が必要となり、嚥下機能訓練、口腔ケアやリハビリテーションも含めた、患者さん個々の状況に応じた治療を行っています。
高齢化社会となり、今後も増加が予想される疾患で、治療とともに予防していく事も大切です。
※患者数が10件未満の重症度については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

 

脳梗塞の患者数 ファイルをダウンロード

 

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 251 14.15 76.52 44.21
その他 34 13.24 75.74 5.61
発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の88%を占めています。急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は約76歳であり、いわゆる後期高齢者の方が多くなっています。平均して13日程度の入院期間で治療とリハビリを行い、自宅もしくは施設に帰られ、4-5割ほどの患者さんが継続リハビリのためによりリハビリテーションを専門とする病院に転院されています。

 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード


症例数の多い手術件数を各診療科別に集計しました。
項目はKコードに対する症例数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢、患者用パスの有無で上位5つを掲載しております。
手術術式の点数表コード(Kコード)による集計とし、輸血関連や創傷処理などの軽微な手術、加算等は集計対象外となっています。
入院中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみ集計対象となります。

※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

  • Kコード
  • 医科点数表で定められた、手術に対する点数表コードです。
  • 名称(部位)
  • 手術術式の名称です。
  • 平均術前日数
  • 入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の平均日数です。
  • 平均術後日数
  • 手術日から最終退院日まで(手術日当日は含まない)の平均日数です。

 

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 242 1.09 2.26 1.24 68.91 あり
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 131 1.37 2.24 4.58 77.95  
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 82 0.01 10.23 8.54 72.90 あり
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 77 1.49 2.12 2.60 73.44 あり
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 54 0.06 8.43 12.96 75.37 あり
当科では前年同様、カテーテルを用いて不整脈の原因となる部分を焼灼するカテーテルアブレーション治療が多くなっています。特に心房細動症例が半数以上を占めておりますが、2020年より心房細動マッピングシステムExTRaMAPを導入したことにより、従来成功率が低いとされていた持続性心房細動に対する治療成績も2回で約80%まで上昇しており、今後も積極的な治療を行ってまいります。
また虚血性心疾患に対して冠動脈ステント留置術を多くの患者さんに行っています。不安定狭心症や急性心筋梗塞等、緊急を要する患者さんに対し24時間365日治療できる体制をとっています。また表には出ておりませんが、高度石灰化病変に対する冠動脈治療として、ロータブレーター(高速回転式アテレクトミー)、心肺停止例に対する補助循環システム(エクモ、インペラ)を用いた救命治療を積極的に行っています。
徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術、致死性頻脈性不整脈に対する植え込み型除細動器移植術、心臓非同期興奮に対する治療を行っています。
末梢血管に対するカテーテル治療も多くの症例で行っています。特に重症下肢虚血の患者さんのカテーテル治療が増えてきています。
表には出ておりませんが、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)も開始し、順調に症例が増えていっています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 262 0.05 1.02 0.00 68.19 あり
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 102 1.08 6.43 10.78 75.95  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 79 0.82 5.99 6.33 71.06  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 68 1.06 5.72 1.47 75.18 あり
あり
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 49 1.02 4.47 0.00 70.43 あり
大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が当科で最も多い症例となっております。外来日帰り検査中に切除可能な症例もあります。
内視鏡的胆道ステント留置術とは、胆道疾患や膵臓疾患に対して様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し胆汁の流れを良くする治療です。外科・放射線診断科や病理診断科とも連携して迅速かつ専門的診療が可能となっております。
また、当科は消化器内視鏡専門医療機関として、特に膵胆道系疾患や胃・食道・大腸腫瘍の内視鏡診断、治療に力をいれており、特殊内視鏡件数が多い状況です。

血液・腫瘍内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 23 1.22 2.61 0.00 65.52  
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)  
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢)  
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満)  
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上)  
消化器癌での持続化学療法を行うため、CVポート(皮下埋め込み型ポート)を造設する手術を、放射線診断科などの他診療科と連携して行っております。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 37 8.57 12.14 10.81 69.84 あり
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 あり
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)  
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)  
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上)  
末期腎不全の患者さんで血液透析を希望される場合、動静脈吻合を行い内シャントの造設(自科or他院)、腹膜透析を導入する際には腹腔内カテーテルの留置(外科依頼)を行います。
糸球体腎炎やネフローゼ症候群の病理診断のためエコーガイド下経皮的腎生検を1週間の入院で行っており、病理診断結果に基づいた治療介入を行っております。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

脳神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 33 0.03 17.94 63.64 77.42  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)  
K403-23 嚥下機能手術(喉頭気管分離術)  
K386 気管切開術  
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)  
当院は一次脳卒中センターコア施設を取得しており、脳神経外科とともに超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法(rt-PA療法)および機械的血栓回収療法を積極的に行っております。
また、神経難病を中心に経口摂取困難な患者さんに対して胃瘻造設術を施行しています。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 109 1.04 2.03 0.00 69.31 あり
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 84 0.89 3.64 4.76 63.00 あり
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 49 2.22 10.31 6.12 70.86 あり
あり
K6335 鼠径ヘルニア手術 37 0.95 2.49 0.00 72.35 あり
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 30 2.30 8.23 0.00 66.60 あり
当科では、腹腔鏡下手術などの低侵襲手術を導入しています。鼡径ヘルニア、胆石症、胆嚢炎症例に対しては、多くの症例で腹腔鏡下手術が行われています。結腸癌手術においても約80%以上で腹腔鏡下手術で行われています。この様な低侵襲手術では術後の回復が早く、入院期間の短縮にもつながっています。乳癌症例は増加しており、北播磨圏域唯一の乳腺外科として良質な乳腺診療の提供を心がけています。予定手術ではクリニカルパスを導入し、在院日数の短縮に努めております。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 26 1.77 10.08 0.00 71.69 あり
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 19 3.95 5.21 0.00 35.47 あり
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 15 2.73 6.20 0.00 72.60 あり
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 14 1.14 7.93 0.00 68.21 あり
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 あり
当科では気胸に対する手術はもちろんのこと、肺癌に対する手術も、標準的な肺葉切除(葉切)に加え,難易度が高いとされている区域切除(区切)も胸腔鏡下で行っております。
肺悪性腫瘍に対するロボット支援下手術は、現在肺癌手術27例(葉切24例、区切3例)、転移性肺腫瘍に対する葉切1例、区切1例を行い,良好な結果を得ております。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K554-21 胸腔鏡下弁形成術 1弁、1弁(内視鏡手術用支援機器使用) 31 4.10 12.03 3.23 69.06 あり
あり
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 28 1.93 7.68 17.86 80.57 あり
K555-31 胸腔鏡下弁置換術(1弁) 20 3.25 10.40 15.00 73.10  
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 18 4.06 17.67 22.22 73.89 あり
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 12 1.00 1.00 8.33 70.92  
地域の中核病院としての役割を担うべく成人循環器疾患の全分野を対象に治療を行っております。単独冠動脈バイパス術(CABG)は26例(内10例は人工心肺なし)、弁膜症手術は88例(僧帽弁形成術41例)でした。低侵襲心臓手術(MICS)は91例(大動脈弁16例、僧帽弁53例、CABG15例)と全国的にも有数の症例数で、弁膜症手術のほとんどを3D内視鏡MICSで行っています。全開心術160例のうちMICSが57%を占めており、低侵襲手術を日常的に実践しています。非解離の大動脈瘤手術は胸部・胸腹部を合わせて26例で、急性大動脈解離手術は20例でした。腹部大動脈瘤は45例(内30例がステントグラフト内挿術)でした。末梢動脈疾患(急性閉塞、重症下肢虚血の患者さんなど)については形成外科とも連携して治療を行っております。下肢静脈瘤手術、内シャント手術も行っています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 109 1.21 19.67 43.12 71.70 あり
あり
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 60 1.58 12.45 56.67 78.63 あり
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 35 1.89 17.03 88.57 82.20 あり
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 34 1.26 6.82 2.94 53.41  
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 33 1.33 5.94 15.15 62.97 あり
人工関節置換術後も早期よりリハビリを開始し、手術をうけられたあとの人工関節のゆるみなどの治療も積極的に行っております。
また腰部疾患・上肢疾患には内視鏡下での手術を積極的に行い外傷性疾患では手術の必要な骨折等は早期の手術・リハビリを行うよう心掛けております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 54 0.24 7.02 24.07 80.78  
K609-2 経皮的頚動脈ステント留置術 25 1.88 5.44 12.00 74.68 あり
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 21 1.43 5.52 4.76 69.24 あり
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 20 0.20 19.00 100.00 64.35  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 19 0.47 21.53 47.37 69.68 あり
脳動脈瘤に対する直達手術(クリッピング術)や血管内治療(コイル塞栓術)も積極的に行っています。また、脳内出血に対して開頭手術・定位手術・内視鏡手術を施行しています。さらに慢性期脳血管疾患(頚動脈狭窄、脳内主幹動脈閉塞、もやもや病など)に対する予防的治療、すなわち頚動脈血栓内膜剥離術、頚動脈ステント留置術、EC-ICバイパス術も積極的に行っています。また、当院は一次脳卒中センターコア施設に認定されており、超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法(rt-PA療法)、および機械的血栓回収療法にも積極的に取り組んでおります。(上記件数はあくまでDPCデータに基づいた集計であり、実際の当科の手術件数は病院ホームページ内の「診療科等のご案内」→「診療科」→「脳神経外科」をご参照ください。)

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 347 0.99 1.92 0.00 76.29 あり
あり
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 30 0.70 5.77 0.00 71.23  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 12 0.67 3.50 16.67 72.00  
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法)  10 0.90 4.30 0.00 72.00  
K2422 斜視手術(後転法)  
眼科では白内障に対する手術である水晶体再建術が集計対象手術の約7割を占めております。
また指標には表されていませんが入院せず外来で白内障手術を行う日帰り手術も実施しており患者さんの順番待ちを短縮できるようしております。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

耳鼻咽喉・頭頸部外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 51 0.94 5.75 0.00 26.63 あり
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 41 1.00 3.07 0.00 59.68 あり
K347 鼻中隔矯正術 24 1.00 2.58 0.00 45.38  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 0.89 2.50 0.00 53.17 あり
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 16 1.00 6.00 0.00 52.13  
鼻領域の手術では、ナビゲーションシステムを併用し、鼻内内視鏡下で実施しております。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 166 1.36 3.89 0.60 74.91 あり
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 87 1.02 2.56 0.00 64.15 あり
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 84 1.99 9.31 0.00 70.86 あり
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの) 26 1.15 5.31 0.00 71.12 あり
K773-51 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術支援機器・7センチ以下) 25 1.80 7.96 0.00 68.64 あり
外来に体外衝撃波結石破砕装置を設置し、外来での結石治療も可能となっております。
膀胱腫瘍の手術は、電解質溶液灌流式の器具を用いて経尿道的内視鏡手術を行っており、大きな腫瘍の切除でも出血も少なく合併症もなく実施しております。
ロボット支援腹腔鏡下による根治的前立腺精嚢全摘術や腎部分切除術、ロボット支援による膀胱全摘除術や腎盂尿管移行部狭窄手術も実施しております。前立腺肥大症に対して最先端のレーザーを用いた内視鏡手術を行っています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 29 1.93 8.66 0.00 30.93 あり
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) 18 2.00 8.94 0.00 73.78 あり
K877 子宮全摘術 17 1.00 9.12 0.00 45.41 あり
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 10 0.40 9.10 0.00 35.10  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) あり
当科では経膣手術あるいは小切開による手術に取り組んでおり、特に子宮脱手術は周辺地域より多くの紹介があります。治療成績も良好であり、ほとんど再発しない術式で行い患者さんから喜ばれています。また妊娠・分娩はほとんどが紹介患者のため合併症や妊娠コントロール不良の症例が非常に多く、妊娠管理のための入院や帝王切開が増えていますが、安心して出産できる病院を目指しスタッフとともに取り組んでいます。分娩中は胎児監視モニターで常に集中管理し胎児に異常があったり、必要な場合には小児科医が分娩にも立ち合っております。
※Kコード別の件数が10件未満の症例については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 33 0.00 1.00 0.00 77.36 あり
K0871 断端形成術(骨形成を要する)(指) 19 1.00 28.21 15.79 67.63  
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 11 0.18 3.00 0.00 81.27  
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足) 11 1.73 50.27 36.36 71.27  
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 10 0.90 2.70 0.00 52.50  
手術症例は眼瞼下垂手術、皮膚腫瘍摘出術が最も多いですが、乳房再建や先天異常、レーザーなど多岐に渡り行っています。重症下肢虚血に対しては循環器内科・心臓血管外科との連携により血行再建術を行い救肢に努めております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・処置などの合併症の患者数と発生率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しております。
発症率はそれぞれの患者数÷全入院患者数×100とし、少数は2桁まで掲載しています。
一入院(7日以内再入院除く)1カウントとしています。

★指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。
  • DPC6桁分類(DPCコード)
    14桁あるDPCコードのうち、上6桁で病名が表されるコードです。DPCコード6桁で表示される場合は病名による分類を表しており、医療行為などは含まれておりません。
  • DIC(播種性血管内凝固症候群)
    感染症などによって起こる全身性の重症な病態です。
  • 敗血症
    感染症などによって起こる全身性炎症反応の重症な病態です。
  • その他の真菌感染症
    真菌による感染症です。
  • 手術・処置等の合併症
    手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。
    合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも、一定の確率で起こり得るものなので、医療ミスとは異なります。
  • 入院契機
    DPCコードにて分類される主病名とは別に、入院のきっかけとなった病名(入院契機病名)がそれぞれの患者さんにつけられます。
    「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったことを表し、「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまったことを表します。
  • 発症率
    全入院患者さんのうち、該当の病気で発症した患者さんの割合です。

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 DIC(播種性血管内凝固症候群) 同一
異なる
180010 敗血症 同一 17 0.17%
異なる 14 0.14%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 59 0.57%
異なる
DICは基礎疾患を背景に合併する事が多い病態で、敗血症は治療の経過中に全身状態の悪化や免疫不全状態から合併する事が多い病態です。
当院にこられる入院患者さんは様々な疾患を併発している方も多く、手術後や治療中のDICや敗血症合併の発生率に影響していると考えます。
今年度は敗血症での治療を目的として入院、加療をおこなっている率が、入院後発症率より高くなっています。
手術・処置等による合併症の約6割は透析シャント関連の合併症でした。
上記のような合併症は一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんへ説明したうえで、治療や手術、処置の施行に同意をいただくよう努めております。
※症例数が10件未満の項目については、「令和6年度 病院情報の公表の集計条件等について」により、ハイフンを入力しています。

 

 

2-2 医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 ファイルをダウンロード


リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者さんの肺血栓塞栓症の予防対策の実施率を集計しました。
実施率は、分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数÷肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数×100とし、少数は2桁まで掲載しています。
対象手術実施日が令和5年4月1日から令和6年3月31日の患者さんが対象となります。

※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

    • リスクレベルが「中」以上の手術
      「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出しています。
    • 肺血栓塞栓症
      下部深部静脈等で形成された血栓が肺に運ばれ肺動脈が閉塞する病態で、手術・分娩・長期臥床などによる血液のうっ滞が原因となります。
      予防対策として、弾性ストッキングや弾性包帯または間歇的空気圧迫装置を用いたり、抗凝固療法を行います。
    • 実施率
      対象の手術を施行した全患者さんのうち、肺血栓塞栓症の予防対策を行った患者さんの割合です。

     

    肺血栓塞栓症発症のリスク
    レベルが「中」以上の手術
    を施行した退院患者数(分母)
    分母のうち、肺血栓塞栓症の
    予防対策が実施された患者数
    (分子)
    リスクレベルが「中」以上の手
    術を施行した患者の肺血栓塞栓
    症発症の予防対策実施率
    1,251 1,183 94.56
    当医療センターの2023年度の全身麻酔手術数は「3032件」で、うちリスクレベル「中」以上の手術を施行した退院患者は「1251名」であった。リスクレベル「中」以上であるならば、何らかの予防対策が必要であり、本来実施率は100%だが、今年度は94.56%であった(患者要因で禁止の場合もあるが、その場合は合理的理由についてカルテ記載が必要)。

     

    血液培養2セット実施率 ファイルをダウンロード


    血液細菌培養同定検査施行時に2セット実施の実施率を集計しました。
    実施率は、血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数÷血液培養オーダー日数×100とし、少数は2桁まで掲載しています。
    対象検査実施日が令和5年4月1日から令和6年3月31日の患者が対象となり、1患者1日毎に実施された日数でカウントします。

    ※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

    • 実施率
      対象の検査を施行した全患者さんのうち、同一日に2セット実施の患者さんの割合です。

    血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
    2件以上ある日数(分子)
    血液培養2セット実施率
    2,513 2,025 80.58
    血液は通常無菌状態で保たれていますが、感染が起こった場所から血液内へ病原菌が入ると、全身に広がり、菌血症や敗血症という重篤な感染症となります。
    それを防ぐためには、感染症に罹患したら、速やかに病原菌を特定し、治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。

    この病原菌を特定する方法に、血液培養検査があります。
    病原菌はさまざまであり、血液培養検査を行なう場合は、それぞれの菌が発育するのに適した2種類のボトルを1セットとし検査を行ないます。
    病原菌は1セットだと原因菌を検出できる確率が限られます。2セット採取する事で、検出感度は20%近くあがるため、通常2セット採取を基本としています。
    血液培養検査を2セット以上採取する事をモニタリングする事は感染症治療を行なう上で非常に重要です。

    当センターASTでも必要な患者に2セットの血液培養が実施されているのかチェックしています。されていない場合も、主治医へコメントを返しています。
    最適な治療を行なうために、今後も引き続き活動して行く予定です。

     

    広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 ファイルをダウンロード


    広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養同定検査実施率を集計しました。
    実施率は、分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数÷広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数×100とし、少数は2桁まで掲載しています。
    対象抗菌薬の投与日が令和5年4月1日から令和6年3月31日の患者さんが対象となります。

    ※指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

    • 広域スペクトル抗菌薬
      抗菌薬がカバーする範囲が広く、グラム陽性菌~グラム陰性菌まで広く有効性が期待できる場合に使用される抗菌薬です。
    • 細菌培養同定検査
      抗酸菌を除く一般細菌、真菌、原虫等を対象として培養を行い、同定検査を行う検査です。
    • 実施率
      対象の抗菌薬が投与された全患者さんのうち、抗菌薬投与までの期間に細菌培養同定検査を行った患者さんの割合です。

     

    広域スペクトルの抗菌薬が
    処方された退院患者数(分母)
    分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
    までの間に細菌培養同定検査が
    実施された患者数(分子)
    広域スペクトル抗菌薬使用時の
    細菌培養実施率
    675 599 88.74
    感染症診療において原因となる微生物を特定し、それに対する治療を行なう事は大変重要です。
    幅広い範囲の細菌に効果のある抗菌薬を使用する場合は、抗菌薬投与前に培養検査を実施する事が必要とされております。
    当院では、適宜ASTで広域抗菌薬の適正使用がされているのかチェックしております。その時、細菌培養検査を実施しているか確認も実施しています。

    原因菌が判明すれば標的治療として狭域の抗菌薬に変更を行なう事で、確実に効果が得られ、耐性菌の出現をできるだけおさえるように尽力しています。

     


    更新履歴
    2016/09/29
    新規作成
    2017/09/28
    平成28年度版に更新
    2018/09/27
    平成29年度版に更新
    2019/9/30
    平成30年度版に更新
    2020/9/29
    令和元年度版に更新
    2021/9/27
    令和2年度版に更新
    2022/9/28
    令和3年度版に更新
    2023/9/29
    令和4年度版に更新
    2024/9/30
    令和5年度版に更新

北播磨総合医療センター アクセス お問い合わせ 0794-88-8800 〒675-1392
兵庫県小野市市場町926-250
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